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たかきは既にうたた寝状態で俺がベッドの上に座ると少し目を開けた
「やぶくん、早く中入ってよ。」
と自分が被っている掛け布団の一端を開けて俺に入れと催促してくる
たかきに言われるがまま同じ布団に入るとたかきはすぐに目を閉じた
「おやすみ。」
目を閉じながら言うたかきの額に軽く口づけをする
「おやすみ。」
しばらくすると呼吸のリズムがゆっくりになりたかきが寝たことを表す
今のところひかるくんがあの子である確信はない
俺の鼻歌にたまたま反応しただけかもしれない
それなのに長年探してきたあの子かもしれないと思うと胸がドキドキして、ワクワクして、あの子の笑顔とひかるくんの笑顔の共通点を探してみたりしてしまう
「何で俺のこと好きなの？」
たかきの髪に指を通しながら口から出た言葉は誰にも聞かれることなく静まり返った部屋のなかに消えていく
目覚ましの音で朝起きるとたかきは隣に居なくて、代わりにキッチンの方から物音が聞こえる
今日は土曜日なのにたかきに早起きさせて悪いなと思う
昨日家から持ってきたスーツに腕を通し寝室を出るとたかきが食卓の上に朝食を並べているところだった
「おはよう。いいタイミングだね。」
といつものようにニコニコしながら声をかけてくれる
「おはよ。土曜日なのにありがとう。」
椅子を引きながら感謝の意を述べる
「いいってことよ。」
とかるーく返された
いつもと同じ朝の時間
何で今日会社に行かないといけないんだろうと考えながらたかきの作ってくれたご飯を食べた
自分では見えない寝癖をたかきに直されつつ仕事に行く準備
いつもと変わらないたかきの様子
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名無し84745号(プロフ) - まやさん» コメントありがとうございます。これからも楽しんでいただけると幸いです。 (2018年10月5日 20時) (
レス) id: 8ba8fca067 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - はじめまして。高木くんの別れ際の優しさと2人の交わす会話に切なくなりました。運命的なひかるくんとの出会いも、これからどうなっていくのか楽しみです！ (2018年10月4日 23時) (レス) id: 66cf309f23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し84745号 | 作成日時：2018年9月24日 16時
