ん？この人？僕のお母さん【降谷零/安室透】

33 作戦会議 ページ37

急にまきに呼び出されたと思うと意味のわからない事を言い出した、いつもと全く別人のようなまき



いつになく真剣に話すので、思わず息を飲んだ



旭が小馬鹿にするが話を聞いているとこれまでの数々の意味のわからない行動にも納得がいく
れい君を、たまにゼロ君と呼ぶし


やけにお酒の名前に敏感だし多分前は酒好きのおばさんか何かだったんだろう…
仕方がないのでこっちも真剣に聞いてやることにした。



「再来週の十一月七日、萩原研二が爆弾を処理しきれずに殉職する。」



研二くんが、殉職？



『な？！それ本当なのか！！！』



「だから、私たち3人で助けたいの」



どうやら、まきが嘘をついている様子はない
これが嘘だったらまきとは絶好だけどね



『俺は、まきを信じる。研二くんを助けたい！』



「俺も、研二さんにはなんだかんだで世話になってるからな」



『この二週間で用意をするってわけね』



「まず、十一月七日にだけ言うのもおかしいから
これから毎日蓮くんは爆弾処理の仕事について本で読んだとかなんとか言って

絶対に防護服を着用するように言って、それで
最後まで気を抜かないように何度も畳みかけてほしいの」



そのくらいのことで、研二くんを失わずに済むならこれから毎日何度も耳にタコができるくらいにまで何度も言ってやろう



『わかった、任せて』



「で、十一月七日は、私たち三人の誰かが絶対に陣平くんのそばについていよう。


研二くんが陣平くんに電話かけると思うから
そこで早く逃げるように言うの分かった？」



「「分かった」」



まきって、精神年齢は何歳なんだろう。
なんか今までのことが恥ずかしくなってきたな



ファミレスで作戦会議したあとに、旭と別れて
家にまっすぐに帰った



なんだか、無性に心臓が痛くて動悸が激しい



僕らが助けられるかもしれないし



助けられない可能性だって十分にある


だけど、絶対に助けたい
研二くんを、死なせるわけにはいかない
絶対に僕と研二君たちの日常を守り抜く。みんなの泣き顔なんて見たくないし



そして今日から僕の、耳にタコ大作戦が実行されるようになった。





続く


笑笑成長したって言ってもたったの一年です
口調とか小学生の時よりは少し大人っぽくしました
まきちゃんを天性トリップ者でしたね〜笑笑

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