01 味方 ページ3
『父さん！！私を守ってくれるって言ったじゃん！銃に撃たれたくらいで死なないって！！』
父さんは、私を誘拐した犯人に背中と腹部を
銃で撃たれ病院でかろうじて息をしていた。
「すまないA、俺はもうダメだ
だが俺の代わりに…絶対にお前を守ってくれっ
て頼んだからそいつがお前を面倒見てくれる」
いやだ、いやだいやだ
私は！
『私は！お父さんじゃなきゃやだ！！意味ない！』
「お前は、今日から男として生きろ」
『なんで…？』
「その方が、お前にとっても俺にとっても安心かつ安全なんだ。分かってくれるか？A」
『男装でもなんでもするから！！私を置いていかないで！！私には父さんしかいないのに！！』
私が言い終わると同時に父の心拍数は耳障りな機械音とともに停止した
『…っう、父さん！ごめんね私の…せいで！！！』
私はその日から、私から"僕"になった
そして、葬式の日
「だれが、あの子を引き取るのよ」
「うちは、無理よ。一人だって大変なのに」
「うちだって無理よ、仁さんには悪いけれど
あの見た目、あんまり好きじゃないしね」
葬式に来た親戚の人たちは全く心のない
大っ嫌いな人ばかりだった
父さんが亡くなったことにまるで何も感じてないように僕を誰が引き取るかとか、保険金とか
お金の問題のことばっかり話していた
僕は人が嫌いになった
涙も出なかった
ああ、ここには父さんのこと考えてる人はいないんだって
だけど警察の人たち、父さんの部下や上司は本気で
父さんのことを悲しんでいて
血の繋がりも何もない人たちの方が返って父さんのことを良く考えてくれていた
『とうさんは、部下や上司に好かれてたんだね』
「あなたの父、如月仁さんは俺を始め
たくさんの警察に頼りにされ好かれていました。」
僕が桶の中に静かに眠っている父さんを見ながら呟くと後ろから返事が聞こえた
「本当に、君の父は誇るべき人だったぜ」
少し涙目の金髪の人と黒髪のサングラスをかけた天パの人が言うと他の三人も頷いた
『そうですか、僕も父さんのことが大好きでした
それに世界で一番尊敬していました
だけど、ここに来ている親戚の人たちは
さっきから、お金の話ばかりで
父さんのこと何にも考えてない
僕を引き取るかどうするかでずっと話し合ってる』
僕はフッと笑って、親戚達の方を見た
「俺は、降谷零。君の父さんに君を任されたんだ」
続く
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 812人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
日下部(プロフ) - るーさん» ご指摘ありがとうございます！直しました！！ (2020年5月8日 0時) (
レス) id: 20ee57f5bc (このIDを非表示/違反報告)
日下部(プロフ) - るーさん» ご指摘ありがとうございます！直しました！！ (2020年5月8日 0時) (レス) id: 20ee57f5bc (このIDを非表示/違反報告)
日下部(プロフ) - まゆさん» とても嬉しいです。これからも頑張ります！ (2020年5月8日 0時) (レス) id: 20ee57f5bc (このIDを非表示/違反報告)
るー - とっても面白い作品でした！ あの、24また会う日までの、 父親が殉死 は、 父親が殉職 の方が適切かと (2020年5月7日 23時) (レス) id: b76d94a80e (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2020年2月12日 23時) (レス) id: 161c6e3e4c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：でくのぼう x他2人 | 作成日時：2018年6月17日 23時
