ん？この人？僕のお母さん【降谷零/安室透】

15 仲直り ページ18

研二君と零君の追いかけっこが一通り終わってから
零君は何も無かったみたいに普通に接してくれた


「A、また萩原(変態)に変なことをされたら直ぐに俺のところに来いよ」


『はは…ありがとう』


もう、零君の中で研二君＝変態と表されているみたいだね。


「変態って…酷いな。寝ぼけてただけなのに」


「まあ仕方ないぜ萩原(変態)。」


「なっ、松田まで俺を変態扱いかよ…」


『ど、ドンマイ研二君(変態)』


「フォローになってねーよA」


そのあと、研二君は当分の間おとなしかった(笑)


『あの、零君。さっきは…その心配してくれてたのに酷いこと言ってごめん。』


私がそう言うと零君は、頰を緩めて優しく笑うと大きな骨ばった手で私の頭をなでた


「正直、関係ないと言われて凄く傷ついた

だが最近俺はお前のことになると過敏になって
心配ばかりしてしまう

干渉しすぎるのも良くなかったよな、俺こそ

すまなかったな。」


ああ、この人はなんて暖かいんだろう
それでいて、どうしてこんなに優しいんだろう

いくら上司の娘だからって一緒に生活しろと言われたら普通は厄介だと思うだろう、だけどこの人は
嫌な顔一つせず私を受け入れてくれた


そして今は、私の保護者で大切な存在
これ以上零君を傷付けないようにしよう。


『零君…大好き！！』


「ッ！よしよし」


私が抱きつくと零君は優しいその手で、私の頭をもう一度なでた。




続く__________________________________________
おまけ


「俺は変態扱いされたのに…」


「アレはお前が一方的にしてたからだろ」


「いーなー、降谷はあんなに懐かれて」


「ほんと…羨ましいよな」

__________________________________________作者から お詫びとお知らせ


次回からはさざなみ編に入ろうと思ってます

赤井さんとAをどうしても再会させたくて

新一と蘭ちゃん小5より全然小さい時ですけど
それはごめんなさい無視させてください

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