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それからは毎晩同じ男と会って金をもらって次の日にその金を全部渡してまた同じ男と会うの繰り返し
日に日に夜の行為はおかしくなっていき
俺は毎晩、男の機嫌を損ねないために機械のように声を出し続けた
男は機嫌が悪かったり俺の声が気に入らないと暴力的になった
日によっては刃物で俺の身体を切ることもあった
そして、行為がおかしくなっていくのと並行に俺の自分への暴力も強くなっていった
手首を傷つけるだけでは収まらず身体のあらゆる所に傷をつけた
そして、半年が経ち夏休みに入る頃になった時
俺の精神はついに切れた
もういなくなろう
この世から……
そうだ、それが一番簡単だ
俺はこの世からいなくなるためにその日の深夜、いつも男と会う場所には行かず昨日の悪い天候で大荒れしている川の橋の所へ来た
そして、飛び込もうと橋から身を乗り出した時
「飛び込むの」
1人の男の子の声が聞こえた
それは、同じクラスの知念侑李だった
「な、んで……」
「なんでも何も通りすがっちゃっただけ」
俺は驚いて橋から身を乗り出すのをやめて知念と向かい合った
あぁ、人とちゃんと向かい合ったのはいつぶりだったかな……
そんな俺の姿を見た知念は一言俺に言い放った
「ひっどい顔」
「っ……そんなの……自分が一番わかってる……」
「はぁ？何それ、僕がお前の顔をどんなふうに見てるかなんて分かるわけないでしょ、人それぞれ見方は違うんだから」
「一緒だよ……みんな俺の顔なんかきもい、汚い、醜いって思ってる！」
俺は久しぶりに大きな声を出した、と思った
なんで知念に対してこんなに言葉が出てくるのかわからない
彼の見た目が自分より小さいからなのか
もういなくなろうと決心しているからなのか
「ムカつく……ちょっと着いてきて」
知念はそう言うと俺の手を引っ張って歩き始めた
「ちょっ、もう俺に構わないでよ……もういなくなるから……これ以上、誰にも迷惑かけないから……」
そう言っても知念は何も言わずに歩き続けた
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青空と虹(プロフ) - 蒼夜火さん» これからも頑張ってください！陰ながら応援してます！！ (2018年9月1日 21時) (
レス) id: 25896fb88b (このIDを非表示/違反報告)
蒼夜火(プロフ) - オムいちごさん» こんな自己満なお話で泣いてくださるなんて……！最後まで読んでくださっただけでも嬉しいのにコメントまで下さりありがとうございます！ (2018年9月1日 20時) (レス) id: 5e787acb31 (このIDを非表示/違反報告)
蒼夜火(プロフ) - 青空と虹さん» 初めまして！こんなお話を読んで下さった上に素敵な感想まで本当に嬉しいです！こんなに自己満足なお話を最後まで読んで下さりありがとうございました！ (2018年9月1日 20時) (レス) id: 5e787acb31 (このIDを非表示/違反報告)
オムいちご(プロフ) - 素敵なお話すぎて、ボロ泣きでした！（本当です。） (2018年9月1日 11時) (レス) id: 8044c5f081 (このIDを非表示/違反報告)
青空と虹(プロフ) - 初めまして。作品、読ませていただきました！とても考えさせられる、素敵な作品でした。次回作も楽しみにしています^^ (2018年9月1日 1時) (レス) id: 25896fb88b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼夜火 | 作成日時：2018年8月4日 12時
