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俺は知念に2年にってあの男と夜を過ごすようになったことを全て話した
あの日、俺の過去を話した時に知念に嫌われるのが怖くてこの事を話せなかったことも……
知念は何も言わずにただ静かに俺の話を聞いてくれていた
「……これが知念に話せてなかったこと全部、どう？やっぱり俺のこと嫌いになった？気持ち悪いって思った？そりゃそうだよね俺、汚れてるもん」
「ちょっと黙って」
知念は怒っていた
こんなにも最低なことを隠してたんだからそりゃ怒るにきまってる
「この事全部さっき撮った写真と一緒に宏太に送っといたから、これでアイツは警察に捕まるでしょ」
知念は俺の名前は伏せた上で今、話した内容を薮さんに送ったと言う
「言っておくけど僕が怒ってるのは大貴がこの事を隠してたからじゃないから」
「えっ？」
「僕は大貴のこと嫌ってないし気持ち悪くないし汚れてもない、第一悪いのは全部アイツだから」
そう言うと知念は俺を抱きしめてくれた
「大貴……泣いていいよ、僕の前では強がらなくていいから」
俺はまた知念の胸の中で泣いた
背中をさすってくれる知念の手も声もやっぱりすごく暖かかった
「知念は、俺を泣かすのが上手いね」
俺は笑いながら言った
そして知念も笑いながら何それ、と答えた
「あっそうだ！僕まだ大貴の身体の傷見てないじゃん！」
「あっ……」
知念はそれに気づくとさっさと俺の服を脱がせてしまった
俺自身久しぶりに自分の傷を見た
やっぱりひどい見た目でお世辞にも綺麗な肌ではない
「うわっ……大貴よく我慢したねこれ……」
それは背中の左側に押された焼印の所だった
あの時の痛みや熱さは脳裏に焼き付いて離れない
入院している時も何度か夢に出てきてうなされた
「この焼印、足にもあるんだよ」
そう言って俺は左足の太ももにも押された焼印を見せた
「っ……」
知念は言葉が出ないみたいだった
うん、もし俺が知念の立場だったら俺もなんて言ったらいいかわからないと思うし
俺は自分の身体に刻まれた傷跡を鏡で見た
今までのことが走馬灯かのように思い出される
沢山の人に傷つけられた傷跡の中にそれと同じぐらいいや、それよりももっと多くある自分で傷つけた傷跡
手首を見れば自分で傷つけた傷跡だけが深く残っていて
自分の顔には親につけられた大きなあざに自分でつけた大きな傷
それはあんな人でも俺の親なんだと傷どうしがくっついている事で証明されているかのようだった
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青空と虹(プロフ) - 蒼夜火さん» これからも頑張ってください！陰ながら応援してます！！ (2018年9月1日 21時) (
レス) id: 25896fb88b (このIDを非表示/違反報告)
蒼夜火(プロフ) - オムいちごさん» こんな自己満なお話で泣いてくださるなんて……！最後まで読んでくださっただけでも嬉しいのにコメントまで下さりありがとうございます！ (2018年9月1日 20時) (レス) id: 5e787acb31 (このIDを非表示/違反報告)
蒼夜火(プロフ) - 青空と虹さん» 初めまして！こんなお話を読んで下さった上に素敵な感想まで本当に嬉しいです！こんなに自己満足なお話を最後まで読んで下さりありがとうございました！ (2018年9月1日 20時) (レス) id: 5e787acb31 (このIDを非表示/違反報告)
オムいちご(プロフ) - 素敵なお話すぎて、ボロ泣きでした！（本当です。） (2018年9月1日 11時) (レス) id: 8044c5f081 (このIDを非表示/違反報告)
青空と虹(プロフ) - 初めまして。作品、読ませていただきました！とても考えさせられる、素敵な作品でした。次回作も楽しみにしています^^ (2018年9月1日 1時) (レス) id: 25896fb88b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼夜火 | 作成日時：2018年8月4日 12時
