4 ページ4
高校に入ると俺は入学式から悪い意味で有名人になった
そりゃ顔にデカいあざと傷があったら有名にもなるだろ
人が多くても俺の周りは自然と道ができる
まぁ、こんな気持ち悪い顔のやつに近づくようなやつはいないからね
入学式から数カ月がすぎた頃俺はある人に呼ばれた
それはこの学校の中で1番力を持つやつ
こいつに目をつけられたら生きては帰って来れないとも言われている
そいつは俺に提案してきた
「毎日5万」
「は……？」
「毎日5万払えばお前を守ってやる」
「いやあの……俺、そんなお金持ってないです……」
「持ってるとか持ってないとか聞いてねぇよ、払うか払わねぇか聞いてんだよ」
そんなの払いたくても払えない
俺は答えられずに黙っていた
「……この沈黙は払わねぇってことでいいんだな？」
そう言われた瞬間肩になにか熱いものが押し付けられた
俺は熱さからくる激痛で叫んだ
肩に押し付けられたものは火のついたタバコだった
「覚悟しろよ」
そいつは不敵な笑みを浮かべてこの場を去っていった
焼けた肩が痛い
そこに服が当たった時、俺は声にならない叫び声を再びあげた
次の日
また呼び出された
そして今度は背中に2回タバコを押し付けられた
痛い
熱い
助けて……
最後にタバコを当てたそいつは
「今からでも金を出せば助けてやらねぇこともねぇ、その使えねぇ脳みそでよく考えろ」
と言った
もう嫌だ
どうしたらこの地獄から開放される……？
…………金だ、金があれば助けてもらえる
この時の俺はもう自分を傷つけるだけじゃ精神は落ち着かなくなっていて頭ももう正常には働かなくなった
そして、バイトも出来ない俺は絶対にしてはいけないことをした
意外と外に出れば物好きは沢山いることが分かった
こんな姿でも欲のためなら人は集まる
まぁ、男しか来ないけど
俺はそういう行為はしないで相手が風呂に入っているうちに金を盗んで逃げ出した
「ふっ……あはっ、あははははは！」
これが成功した時笑いが止まらなかった
これが嬉しいのか、楽しいのか、悲しいのか、悔しいのか……
自分の感情なんてもう分からない
その日集めたのは15万
これで3日は安全だ
次の日、俺は5万を渡した
「やれば出来んじゃねえか」
「これで、これで守ってくれるんですよねっ！？」
「うるせぇな、明日も持ってこいよな」
「ありがとうございます！」
嬉しかった
これで俺は助かる
そいつの言った通り5万払えば俺は何もされずにその日を過ごすことが出来た
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青空と虹(プロフ) - 蒼夜火さん» これからも頑張ってください！陰ながら応援してます！！ (2018年9月1日 21時) (
レス) id: 25896fb88b (このIDを非表示/違反報告)
蒼夜火(プロフ) - オムいちごさん» こんな自己満なお話で泣いてくださるなんて……！最後まで読んでくださっただけでも嬉しいのにコメントまで下さりありがとうございます！ (2018年9月1日 20時) (レス) id: 5e787acb31 (このIDを非表示/違反報告)
蒼夜火(プロフ) - 青空と虹さん» 初めまして！こんなお話を読んで下さった上に素敵な感想まで本当に嬉しいです！こんなに自己満足なお話を最後まで読んで下さりありがとうございました！ (2018年9月1日 20時) (レス) id: 5e787acb31 (このIDを非表示/違反報告)
オムいちご(プロフ) - 素敵なお話すぎて、ボロ泣きでした！（本当です。） (2018年9月1日 11時) (レス) id: 8044c5f081 (このIDを非表示/違反報告)
青空と虹(プロフ) - 初めまして。作品、読ませていただきました！とても考えさせられる、素敵な作品でした。次回作も楽しみにしています^^ (2018年9月1日 1時) (レス) id: 25896fb88b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼夜火 | 作成日時：2018年8月4日 12時
