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家に帰ってからも、廉のあの後ろ姿が頭から離れる事は無かった。
女の人と話しながら歩く姿。
きっと私は、どこかで廉が、まだ私の事を想っているのかも知れないと思っていた。
だが、現実は甘かった。
こんな無愛想な女と一緒になんて、居たくないに決まってる。
だからもっと愛想の良い、可愛い人と付き合い始めたんだ。
考える度涙が零れ、止まらなかった。
ピロン))
突然、スマホが音を鳴らした。
LINE…しかも、今一番話したくない人から…
廉今日、ショッピングモールおった?
嘘…まさか知ってたなんて…。
このまま既読スルーしようかと思ったが…
私には無理だった。
Aうん、居たよ。友達と
廉やっぱそうやんな!すぐ分かったわ
自分の事をすぐに分かってくれる廉に少しキュンとする。
そして、私は聞きたかった事を聞いた。
A廉も居たでしょ?女の人と
私がそう聞くと、既読はすぐに付いた。が返信はなかなか来なかった。
既読スルーされたのか？と思った時、スマホが音を鳴らす。
廉あぁ、おったよ。女と
女、そう呼んでいるなら廉とは何も関わりはない。
そう思ったが、一応聞いてみた。
A仲良さそうに話してたよね。彼女さん?
次の返信に、私は胸を強く撃ち抜かれた。
廉Aには関係あらへん。ほっといて
そう言われる事は分かってた。けど、モヤモヤが消えないでいる。
Aなんでよ、教えてよ
廉だから、Aには関係あらへん言っとるやん!マジでほっといて!
私は何も言えなくなった。
廉…
貴方は何を考えているの？
分からないよ…
教えてよ、貴方の気持ち
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作者名：永瀬廉担 | 作成日時：2023年2月5日 4時
