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スピーカーに切り替えて、夜のホテル街に車を走らせる。
『もしもし？』
向こうもスピーカーにしたみたいで、メンバーの声が大きく聞こえた。電話の向こうからホビの声は聞こえない。
jk｢ちょっとAヒョン！？ 電話も出ないしカトクにも既読つかないしテヒョンイヒョンはなんにも言わないしでみんな心配してたんだよ！？｣
グクの声はさっきよりも控えめだったけど、いつもより大きかった。
そんなに心配してくれたのか、申し訳ないな
『ごめんねぇ、電源落としてたの』
電話の向こうでバタバタと音がして、その音がどんどん近付いてくる。
jk｢あっ｣
グクの声が途切れたかと思えば電話の向こうで沈黙が流れた。
どうしたんだろう
『え？ グク？』
｢グクじゃない｣
その声色には怒気が含まれている。聞き間違えるはずがない。この声は、
『ホビ……』
俺は怒らせちゃいけない人を怒らせてしまったらしい。電話の向こう側の空気を想像すると申し訳なくなる。
jh｢どうして電話にでなかったの？ カトクも全っ然みてくれないしさ、急に出かけることになったとしても僕たちに連絡くらいしてくれてもよかったじゃん、ねえA？｣
ホビは早口でまくし立てるようにそう言った。
喜ぶ状況じゃないのは分かってるけど、心配してくれてるのがどうにも嬉しくて、口角が上がる。
弾みそうになる声に、どうにか自然を装わせる。
『ごめんホビ、テテから何もきいてない？』
jh｢テテはずっと放心状態で会話不能、逆に何かしらない？｣
ホビ怒ってる、超不機嫌だ。きっと口の形はへの字。
『いや、出かける前は普通だったよ』
jh｢……わかった、テヒョンのことは帰ってきてから聞く。Aは……今どこにいるの？｣
カップルがどんどんホテルに吸い込まれていく景色を車窓越しに一瞥して、口を開く。
『◯◯』
jh｢◯◯……？｣
スマホの向こうで｢そこって……｣とナムが言って、そこにグク達が混ざって変な憶測をたて始めた。心做しかテヒョンの声も聞こえる。
なんだ、元気そうじゃん。
jh｢あとどれぐらいでつく？｣
『二、三十分てとこかな。なんか買って帰るものあったら買ってくけど、何かいる？』
jh｢何もいらないから、早く帰ってきて｣
ホビは間髪入れずにそう言って、その言葉を最後に電話を切った。
俺の今の顔、きっと誰にも見せられない。
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日紫喜(プロフ) - ひらたさん» わぁぁ……！！ 嬉しいなあ！ ありがとうございます！ これからも頑張ります！！コメントありがとうございました！！ (2021年1月1日 22時) (
レス) id: c77b20293f (このIDを非表示/違反報告)
ひらた(プロフ) - メンバーたちとの絡みが天才です‥‥‥‥！！思わずコメントしてしまいました！！男主くんのキャラクターが好きで好きで・・・！頑張ってください、応援してます！！ (2021年1月1日 2時) (レス) id: 8bff64fcc3 (このIDを非表示/違反報告)
日紫喜(プロフ) - ayameさん» うわわわご指摘ありがとうございます！有難いです……早いうちに言っていただいたおかげでほんとに助かりました！ありがとうございます！頑張ります！ (2020年12月27日 23時) (レス) id: c77b20293f (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - コメント失礼します。韓国で男性が年上の男性を呼ぶ時は「ヒョン」で、女性が年上の男性を呼ぶ時が「オッパ」です！この小説とても好きで続きが楽しみです！頑張ってください (2020年12月27日 20時) (レス) id: cf318a3932 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日紫喜 | 作成日時：2020年12月27日 0時
