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｢Aは自分のダンスを最大限に活かせる体型をしてない｣
ドキリと大きく胸が鳴った。痛いとこを突かれてしまった気がした。
｢一瞬だけ、ダンスと体型のバランスがちょうどよかった時があったけど、今はその体型からどんどん遠ざかってる｣
キャシーは俺が最近の自分のダンスに感じていた違和感の正体を、言葉にして教えてくれた。やっぱり客観的にみてくれる人って大事だね。
｢痩せすぎよA、健康的にも良くないし見た目も落ちるわ｣
キャシーは俺の体をちらりと見た。
｢悪いことは言わないわA。太りなさい｣
キャシーは真剣な面持ちをしていた。俺は頷かざるを得なかった。グクと一緒に筋トレしようかなぁ。
｢少し筋肉をつけるだけでAのダンスはランクアップすると思うわ、きっと衣装もより映えるわよ｣
俺は衣装について思いあたる節があって、ハッとする。昨日の撮影の時のこと。
『衣装、そうだこの前の衣装のパンツがスカスカだったんだ本当はパツパツになるはずなのに。この前、衣装さんを困らせちゃった』
キャシーは慌てて俺の口を塞いだ。
｢ちょっとそれまだ発売されてない雑誌の話でしょ、ネタバレはやめてちょうだい｣
俺は口を塞がれたまま『ごめん』と謝った。
｢私がAに言いたかったのは太れってことだけね。本当に足に筋肉がつくだけでもっと魅力的になると思う｣
キャシーは明後日の方向を見てうっとりしていた。
『分かった、キャシーがそう言うならきっと間違いはないよ。俺のarmy達にかっこいいとこ見てもらう為に頑張らないとね』
独り言を言ったつもりだったのに、キャシーが勢いよく振り返ってシャウトする。それはもうロックバンドのボーカル級に。
｢うーわっ！！ Aお願いもう一回いって！！｣
キャシーが叫びながら俺にスマホを向けた。キャシーって本当にarmyなんだね。興奮するポイントがよく分からないけど。
俺はキャシーに向かって、さっきの言葉を言う代わりに指ハートとウィンクを投げた。
｢はぁぁぁぁ……｣
深い溜息を吐きながら倒れたキャシーを無視して俺はまた踊り始めた。
この時、俺はまだ気づいていなかった。
カトクのメッセージがめちゃくちゃ溜まっていることに。
ちゃんと通知をONにしとけばよかった。
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日紫喜(プロフ) - ひらたさん» わぁぁ……！！ 嬉しいなあ！ ありがとうございます！ これからも頑張ります！！コメントありがとうございました！！ (2021年1月1日 22時) (
レス) id: c77b20293f (このIDを非表示/違反報告)
ひらた(プロフ) - メンバーたちとの絡みが天才です‥‥‥‥！！思わずコメントしてしまいました！！男主くんのキャラクターが好きで好きで・・・！頑張ってください、応援してます！！ (2021年1月1日 2時) (レス) id: 8bff64fcc3 (このIDを非表示/違反報告)
日紫喜(プロフ) - ayameさん» うわわわご指摘ありがとうございます！有難いです……早いうちに言っていただいたおかげでほんとに助かりました！ありがとうございます！頑張ります！ (2020年12月27日 23時) (レス) id: c77b20293f (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - コメント失礼します。韓国で男性が年上の男性を呼ぶ時は「ヒョン」で、女性が年上の男性を呼ぶ時が「オッパ」です！この小説とても好きで続きが楽しみです！頑張ってください (2020年12月27日 20時) (レス) id: cf318a3932 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日紫喜 | 作成日時：2020年12月27日 0時
