保育士と刑事の恋物語【松田陣平】

❀ 15話 ページ16

「花森先生、2週間の研修お疲れ様でした。本当は2月3月に内定研修をしなくちゃいけないのに、こんなに遅くなってしまってごめんなさいね…」

『謝らないでください…！ 2月3月は、子供たちがインフルになりやすいのは、分かっていましたので、気にしないでください。それに……遅くなってもこうして、研修をやらせてもらえることが出来ました。ありがとうございました！』


4月17日。日曜日。2週間はあっという間で、今日で内定研修が終了した。



『メグ先生、何から何まで色々と教えてくださりありがとうございました！』
「いいんですよ〜！ 私も勉強になりました！ これからもよろしくお願いしますね！」
『はい！』

Aは、にこりと笑い、まとめた荷物を持ち、桃澤園長先生とメグ先生にお辞儀をして保育園を後にした。



.*✿


❀·*



5月。


『改めまして、5月から、サクラ組の先生になりました！ 花森Aです！よろしくね！』
「Aせんせー！！」
「はなちゃんせんせーこれからはずっといっしょ？」

『うん！ ずっと一緒！』



6月。

「はなちゃんせんせー！ これあげる！」
『私に？ みくちゃん、ありがとう！』

「せんせー！ おえかきしよう？」
『いいよ〜！ 今日は何を書くの？』



7月。

「みんな、今日は何の日でしょーか！」
「「たなばたーー！！」」
「大正解っ！」
『この短冊に、お願いごとを書いてね〜』
「わたし、おはなやさん！」
「おれ、かめんライダーになる！」



8月。

『みんな〜、今日は暑いから、お外で水遊びだよー！』
「「やったぁー！」」



9月。

『メグ先生、これってどうやって書けば……』
「えっとここはね……」


「はなちゃんせんせー！今日は飲みに行きましょー！！」
『はい！！』

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