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そんなある日。
「やっぱ俺だけはズルい
平野も映して」
『…えっ』
自分の部屋と私服だけ見られるのは不公平だ、と少しふて腐れたような声で赤葦は言った。
困ったし、不貞腐れてるの可愛い。
赤葦に見られるなら、お化粧したいし
お洒落もしたい。
それに部屋の掃除も
『へ、部屋を見せるのはちょっと
今度ね!今度!!』
「じゃあ、明日」
『あした!?』
最近は、英語の勉強をする時間よりも2人で話す時間の方が長くなっていた。
この間なんか、赤葦が急にファッションショーもどきを始めた。
突然のことに笑いながらも、服のセンスが良すぎてスクショをしたのはバレていないと信じたい
赤葦の隣に立てるのはどんな女の子なんだろう。
お洒落な子?可愛い子?
素敵な子なんだろうな、なんて。
大学に行ったらますます赤葦はモテるだろう。
ルックスよし、性格良し、
考え出したら止まらない。
自分なんか、と思わず俯いてしまう。
ふと思いついた。
気持ちを伝えるなら、今しかないんじゃないか。
大学に入ってから後から赤葦と出会う女の子と赤葦が付き合う前に、
今、この期間で気持ちを伝えるしか、
ないんじゃないか。
どうしても、私は貴方の彼女になりたい。
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作者名:玄人になりたい桃 | 作成日時:2020年5月27日 21時