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きっかけ ページ15

いつものように、授業を受けていた。
とはいっても、ぼーっと黒板を眺めるだけ。

頭の中で、昨日の夜見た英単語がぐるぐると回る。


英語の教師が黒板にチョークで書く音が教室に響く。


学校での勉強は嫌いだ。
家の方が集中できる。

そう思いながらクラスメートの様子を見る。


友人はうとうとと、首を揺らしていた。

ほとんどの人が眠りについている。


だからこそ、ぴしっ、と伸びた背筋に目が止まった。
名前は確か、赤葦くん、だったろうか。

眠そうな目で黒板を見て、ノートに書き込んでいた。




かっこよ。



ふと、自分の頭にそんな言葉が浮かんだ。

ひとまず完結。→←。



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作者名:玄人になりたい桃 | 作成日時:2020年5月27日 21時

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