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そもそも、俺が平野を気にし始めたのはいつの事だろうか。

二年?いや、三年?


連絡を取るようになってから?


一年の時に、同じクラスで授業を受けているとき。
ほとんど寝ているのを見て、木兎さんに近い何かを感じたのを覚えている。

しかし、平野はあんなに授業中寝ているにも関わらず、テストと模試の点数は驚くほど高い。


確か、学校に張り出された、上位者ランキングをみて

なんとなく、話しかけた。



『あ、えーっと、赤葦、くん』


「うん
平野さんさ、家でどうやって勉強してるの?」



そう尋ねれば、彼女はどうして突然そんなことを聞くのか疑問に思ったような顔で



『うーん、問題集解いたり
暗記したり?』



思ったよりも普通の回答をした。
なんだ、天才型か、と少し嫉妬を感じた。

しかし、その日の帰り道。

ホームルームが終わって部活に向かおうとした時、彼女の鞄から単語帳が落ちた。

付箋がたくさん貼ってある、ボロボロの。


ぎゅっ、と心臓が締められるような感じがした

。→←・



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作者名:玄人になりたい桃 | 作成日時:2020年5月27日 21時

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