【MHA】荒唐無稽に恋をして【爆豪勝己】

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「おい！！舐めた事してんじゃねぇぞAてめぇ！！」


『あー、うるさーい
勝己うるさーい、爆発頭ー』



案の定、絡まれた。
次はトーナメントで対戦がある、ということで対戦相手を確認しているといきなり爆破された。

すんでのところで個性でなんとか火花を散乱させたが、髪が焦げるところだった。

他クラスの人が、
青い顔をして此方を見ている。

その気持ち分かるなぁ、なんて思いながら出久の方へ向かった。

しかし、横暴な勝己が許すはずもなく私の肩を掴む。

真っ赤な目が、私をとらえた。



「てめぇ、これ以上手抜いたら殺す」


『さ、殺害予告が多い日だなぁ。
出久に負けないようにねぇ、かっちゃん？』



そう言えば、軽い挑発のつもりだったのに
恐ろしいくらい目を吊り上げて怒鳴り散らす。
そんな彼を切島くんが必死に止めていた。



『出久〜！相手誰だった？』


「え、と普通科の…
あれ、Aちゃん…体調悪い？」


『んえ？』


「なんか、顔が赤いような」



数年ぶりに、呼ばれた名前。
あんなに嫌なやつなのに、

私の頰と、口元は、
言うことを聞いてくれない。

出久に覗き込まれる前に、
『日、日焼けしちゃったんだよう！？』
と言って日焼け止めを塗りたくった。

おしろいみたいになってしまった。

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