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貴方side
風磨の頬に、涙が流れた。
風｢……俺はっ｣
私はそこで、最低なことを言ったと、
感じた。
風｢こんなのでも精一杯、お前を愛してたんだよ……｣
そうだった。
風磨は、私のために彼女と別れ、
私のためにヘトヘトになるまで
働いて、
いつでも優しくて。
私の瞳からも、涙が溢れた。
私、ワガママだな。
風磨は、たくさんの愛をくれたのに。
もっとなんて、風磨を苦しくさせるだけだ。
あぁ、どうしよう。
もう、ここに帰る権利はないと感じた。
謝ることも出来ない。
私は、床に転がっていた鞄を持ち、
鉄製の扉を開けた。
築数十年の、汚いアパートだけど、
風磨との思い出はたくさん詰まっている。
こんな安心する場所を、私は他に知らない。
けれど、出ていくしかない。
｢さよなら｣
居場所を失った私は、外へと一歩
踏み出した。
真冬の寒さは冷たく、
元いた暖かい場所を直ぐ懐かしくなったけど、
もう、振り返らない。
実家へと繋ぐ駅を目指した。
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☆ - 11【弱さは抜けたいままみたい】→抜けたままみたい、 46【スーツ来たでかい男】→スーツ着た だと思います。 (2019年7月18日 18時) (
レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
悠々 - 小説感動しました (2018年1月13日 9時) (レス) id: 532992d0f8 (このIDを非表示/違反報告)
悠々 - 小説感動しました (2018年1月13日 9時) (レス) id: 532992d0f8 (このIDを非表示/違反報告)
いちごじゃむ(プロフ) - すごくいい話でなんか感動しました！ (2017年11月20日 15時) (レス) id: 3c2274a28e (このIDを非表示/違反報告)
妃花(プロフ) - いい作品ですね！！！！ (2017年11月4日 20時) (レス) id: ae2936926d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楓子 | 作成日時：2017年8月6日 18時
