可愛い ページ31
健人side
家に帰ると、また、1人。
昨日、Aを抱いたベッドに
寝そべると、微かに、甘いAの
香り。
すると、手に握りしめた携帯が
鳴り、ディスプレイには
"A"の文字。
健人「もしもし…」
A『け、健人……助けて』
か細い君の声。
健人「えっ?」
A『…私の家に来て。
分かるでしょ?…きゃあっ!』
健人「わ、分かった。待ってろ」
叫び声が聞こえた。
心配になり、車でとばして行った。
待って、なにも起きないでくれ…
誰かに襲われてるのではないかと
焦る。
急いでAのマンションに行き、
チャイムを鳴らす。
でも、出てこないからドアを開けようとすると
鍵をしてなかったようで、
開いてしまった。
健人「Aっ!?」
リビングに入ると、
うずくまって半泣きのA。
A「健人…」
でも、A以外に誰もいなくて、
A「ゴキ…ブリ…」
Aが指さす方を見ると、
でっかいゴキブリが1匹いた。
ゴキブリ………?
痛いくらい脈だってた心臓が、
一気に収まった。
健人「…はぁ、なんだよ…
心配したじゃねぇか…」
机の下に体操座りしてるAを
抱きしめて言った。
A「へ?」
健人「不審者でも出たのかと思った。
…焦ったよ。Aは、大切なんだから…」
抱きしめる力を強くする。
A「ご、ごめん…」
健人「まあいいよ。てか、窓近いんだし、
開けとけば出るよ」
まあ実際、俺もゴキブリは好きじゃない。
窓を開けると、すぐに出ていった。
A「ありがとう、健人…
ごめんなさい。忙しいのに…
なんかね、怖くてね…
呼ぶの、健人しか思い浮かばなかった…」
そんな事言う君は確信犯。
可愛すぎる。
健人「可愛すぎかよ」
431人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
楓子(プロフ) - ご指摘ありがとうございます。訂正しました。 (2017年2月19日 20時) (レス) id: 8ad7fda74c (このIDを非表示/違反報告)
夏 - 突然【健人くんが送ってくれると行ってくれて】→言ってくれて、 白いシーツ【下着来てるとはいえ】→着てる だと思います。 (2017年2月19日 19時) (レス) id: 4961666d39 (このIDを非表示/違反報告)
ミチル - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 今日も更新ありがとうございます。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2016年9月29日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
楓子(プロフ) - ミチルさん» 有り難うございます。そう言ってもらえて嬉しいかぎりです。時間の合間に頑張ります。 (2016年9月28日 19時) (レス) id: 8ad7fda74c (このIDを非表示/違反報告)
ミチル - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 更新ありがとうございます。 物語読みました。 今読んだばかりなのにもう続きが気になります。 更新待ってますね。 (2016年9月27日 23時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:楓子 | 作成日時:2016年8月24日 23時