目覚めのキス ページ15
健人side
その柔らかい唇から離れた。
すると、その、長いまつ毛のついた
二重まぶたが、ゆっくりと開いた。
えっ!
わっ!ええ!
A「…健人、くん…?」
ほんのり赤い頬、
とろんとした瞳。
健人「えっ、と…そ、その…
…ごめん」
A「芸能人だよ?アイドルだよ?
……気軽にキスなんかするなバカ」
健人「…ごめん。
でも、君が好きなんだ…」
A「…そんな…の、
…ファンの人が悲しむよ。
……私、もう帰るね」
フラッとした足どりで
歩くから、
健人「あぶねえぞ」
後ろから抱きしめてしまった。
A「…あはは、ごめん。
酔いが回ってるみたい…
…タクシー捕まえて帰るから」
健人「ダメ。送るから…」
Aちゃんに手を伸ばす。
A「…いいから!」
急に大きな声をだして、
俺の手を振り払った。
健人「…え?」
A「明日も、お仕事なんでしょ?
…ゆっくり、休んで…」
健人「…わ、分かった…」
A「…うん。またね」
バタンと、虚しくドアが閉まった。
振り払われた腕が痛い。
それは意外と、かなり心に傷ついていた。
Aちゃんに拒否られた。
それはかなりのショックだった。
ウザかった?
キモかった?
嫌われたのかな?
Aちゃんの事になると、俺、
かなり女々しいな…
まあまず寝よ。
明日も朝早いし。
そう、さっき彼女が寝ていたベッドに
横になった。
忘れられないあなたの香りが、
より一層、虚しく感じさせた。
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楓子(プロフ) - ご指摘ありがとうございます。訂正しました。 (2017年2月19日 20時) (レス) id: 8ad7fda74c (このIDを非表示/違反報告)
夏 - 突然【健人くんが送ってくれると行ってくれて】→言ってくれて、 白いシーツ【下着来てるとはいえ】→着てる だと思います。 (2017年2月19日 19時) (レス) id: 4961666d39 (このIDを非表示/違反報告)
ミチル - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 今日も更新ありがとうございます。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2016年9月29日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
楓子(プロフ) - ミチルさん» 有り難うございます。そう言ってもらえて嬉しいかぎりです。時間の合間に頑張ります。 (2016年9月28日 19時) (レス) id: 8ad7fda74c (このIDを非表示/違反報告)
ミチル - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 更新ありがとうございます。 物語読みました。 今読んだばかりなのにもう続きが気になります。 更新待ってますね。 (2016年9月27日 23時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楓子 | 作成日時:2016年8月24日 23時