ウネ物語⑤ (ページ36)

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家族ページ36

HC「あ？酒飲んじゃだめな時間はねーよ。

A、グラスあるか？」

「あ、あります。待ってください。」

LT「じゃあ俺も飲もー。

ほら、みんなも飲むぞ。Aちゃんも一先ずさ、

一緒に飲もう？」

「……え？ぁ…は、、はい。」

イトゥクさんは皆んなを集めてローテーブルの周りに座らせた。

ユナは目を丸くし、動揺した様子でメンバーを見る。

全員分のグラスを準備して

ヒチョルさんはビールを開け周りに

注ぎはじめる。

HC「うし！じゃあ！俺様の美しさに！」

EH「いやヒョンが主役じゃないから。」

HC「……うっせーな。ドンへの退院祝いは俺の次だ。」

YS「わかったから早く。」

HC「……はいっ、じゃあ俺様の…

KH「ドンへの退院を祝って、かんぱーい！！」

キュヒョンくんが被せるように言うと、

全員がかんぱーいとグラスを合わせた。

DH「おい！ヒョンって言えよ。」

HC「あー！やっぱ酒はうめーな。な！ユナ。」

ヒチョルさんはユナの肩を抱く。

ユナは少し戸惑いながらもお酒を口にしてコクリと頷いた。

お兄さん達のマイペースなわちゃわちゃは変わらずだった。そんな空気が好きで、いつも見ていることが私の癒しだった。

ユナを見ると、ちびちびお酒を飲みながら周りを気にしている。それにドンへが気づくと、

DH「ユナ…ご飯食べな？」

と、優しく彼女に言った。

YN「……う…うん」

DH「…取ってやるよ。」

ドンへはユナの元にいき、サラダをユナに取り分けていた。

彼女の表情は、穏やかになって…以前の彼女とは別人のようだった。

でも、まだ私の気分は晴れないままだった。

ユナを…許したつもりだけど…

やっぱり…どこかで疑ってしまう自分がいた。

すると、ユナは何かに気づいた

DH「？」

YN「…あの花」

ユナが指をさした先には、花束。

仕事復帰した私に、ユナにもらったもの

DH「ああ、あれ？」

YN「…飾って…くれてるんだ。」

「…うん…すごく…綺麗だったから。嬉しかったの。ユナちゃんからもらったから」

YN「……え？」

ユナは目を潤ませて、私を見る。

「…心配してくれてたんだって…ユナちゃんにも…そんな心があるんだって。嬉しかったんだ」

YN「……っっ」

DH「ユナ？」

ドンへは慌ててユナの背中をさする。

HC「……Aは心が寛大すぎんだよ。」

「……本当ですよ…いくら憎まれても…私は…ユナちゃんを嫌いになれない」