ウネ物語⑤ (ページ31)

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仲間ページ31

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HC「おー！やっと治ったか！」

LT「おかえりドンヘ～」

DH「……ヒョン！」

退院の日、病院にかけつけてくれたのは
対照的な二人だった。

二人をみると、すぐにハグ
したくなって駆け足になる。

DH「ヒョン～！会いたかった～～！」

両手を広げてまずヒチョルヒョンに
抱きつこうとする。

HC「…バカが移るから俺様に触るな。」

と、冷静にひょいっとかわされる。

DH「えっ！ひどいっ！」

HC「……ったく、どんだけ周りに迷惑

掛けたと思ってんだ。

仕事の穴を埋めるためにこいつがどれだけ

身を削ったか、知らねーだろ。」

LT「……っ、おい、今それ言わなくても

いいだろ。ドンヘは悪くないんだから」

HC「甘いんだよ。このバカにはちゃんと

現実見せてやらねーと。」

ボリボリとめんどくさそうに頭をかく。

DH「…………そうだよね………ヒョン……ごめ

ん。俺、本当に迷惑かけたね……」

LT「いいんだよドンヘ。

仕事のことは気にしないで。

それより、Aちゃんの方も心配だったんだ。

…………もう、大丈夫なの？」

DH「………うん。大丈夫だよ。

ずいぶん痩せてたけど…

…今は元気になったよ。」

脳裏にAの泣き顔が浮かぶ。

本当は今すぐ帰って抱きしめたいけど、

彼女には仕事を優先するように説得された。

……自分だって、俺と一緒に居たいはず
なのに…。

LT「そっか、なら良かったけど……」

HC「………もう二度と迷惑かけるなよ。」

DH「……………うん、、

本当にごめん。」

ヒチョルヒョンは本気で怒っている。

自分の不甲斐なさが身に染みてわかった。

もっと…強くならなきゃいけない。

……………Aと、

約束した。

Aを一生守るって。

こんな優柔不断な男じゃ

また悲しませることになる。

立派な男にならなきゃ………

HC「……でも…良かったよ、ドンヘが

いつものドンヘに戻って。」

……ポン……と頭を撫で、

優しくヒチョルヒョンがそう言ってくれた。

泣きそうなのをぐっとこらえて、

ヒョンをぎゅっと抱きしめた。

トゥギヒョンも俺たちを包むように抱きしめ、

目に涙を溜めながらよかった……

と心から言ってくれた。