ウネ物語⑤ (ページ4)

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接触ページ4

もーっ！ドンへの馬鹿！

顔を真っ赤にさせながら肩をばちばちと叩くA。
そんなんも全部かわいいし、愛しい…

こうやって二人で笑顔に暮らせるように、
俺は…戦うから…

DH「気をつけてね」

「うん、ありがとう」

Aの事務所まで送り届けて、彼女が見えなくなるまで手を振った。

……後ろ姿が……少し元気に見える…よかった…

DH「……」

ふぅ…とため息をついて、ハンドルを握る。

……スマホを取り、ユナに連絡をする。

YN「……もしもし」

DH「俺だよ」

YN「……」

DH「…教えて欲しいことがある」

YN「……なに？…」

弱々しいユナの声…

DH「……今から…会えないか？」

YN「……わかった…」

DH「…じゃあ…そっちに向かうよ」

YN「…待ってる」

電話を切り、ハンドルを握ってユナの元へ向かう。

……ごめんA……

これは…お前のためなんだ…

…許して…

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

ZH「戻ってきてくれて、ありがとうございます」

「そんな…私が引き起こした件ですし…何から謝っていいのがわからないですが…」

ZH「もう、謝罪は大丈夫です。こうやって、またAさんと仕事ができるのが…嬉しいですから」

ジフさんは、私の前で始めて笑顔を見せた…

…ジフさん…私は…貴方だけは疑ってません。
貴方は…私の味方だと思ってます…

ZH「ファンの皆さんからも、激励の言葉が届いてますし…あ、これ…どうぞ」

ジフさんは花束と小さな箱を私に差し出した。

「…こ、これは？」

ZH「ユナからです。」

「……ユナ…ちゃん？」

ZH「他にも花束があるんですが…ユナに私から直接Aさんに渡して欲しいと言われたもので」

「……」

ユナが…どうして…

箱を開けると、小さなチョコレートとメッセージカードが入っていた。

"オンニ…本当にごめんなさい"

「……これ…」

ZH「Aさんが倒れた時に…そばにいたのはユナです。あなたを助けられなかった事に後悔していて…」

……そういえば、意識が遠のく中で…ユナは救急車を呼んでくれていたような…

「……そんな」

ZH「……ユナは…意外にシャイなので、直接渡すのは恥ずかしいと言っていたもので」

「そう、ですか…でも…嬉しいです。ありがとうございます。」

ユナのこうしたパフォーマンスに、今までまんまと騙されていたけど…今回は…彼女を少し見直した気がした…