ウネ物語⑤ (ページ18)

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② ページ18

DH「……ヒチョルヒョン、、」

虚ろな目で、彼は消えそうな声を出した。

HC「………帰るぞ。」

YN「……やめて、、オッパ、連れて行かないで！」

ぎゅっとユナはヒチョルさんの
腕を掴んだ。

HC「………人のもん盗んだくせになに訳わかんねぇ事いってんだ。被害者ぶるのもいい加減にしろ。俺が黙ってるとでも思ったか。」

YN「…………」

ヒチョルさんはユナに冷たくそう
言い放ち、彼女のも手を乱暴にはたき、
ドンヘを抱き上げた。

HC「……っ…………ヒョク、手貸して。」

EH「うん…わかった。」

ドンヘは辛そうに目を開け、
汗をかきながら、ヒョクにもたれかかった。

「…………ドンヘっ。」

YN「いやっ、ダメっ、、オッパ…！

オッパに触らないで！」

ユナは泣きながら私の腕を掴んだ。

するとヒチョルさんが
今まで見た事ない表情で
ユナを睨みつけ、

ガシッと腕を掴み、
私から引き剥がした。

HC「…………こいつに何したんだ。」

YN「……えっ？」

HC「今にも死にそうな顔してんのに、

それを放って弱らせて、

自分の欲だけ満たすつもりだったのかっ？

本当にこいつが死んだらどう責任とるんだ。

あ？言ってみろ。」

YN「……………っ。。」

ユナはヒチョルさんの怒りに少し
怯えている。

何も言えないまま、
ユナはドンヘを見つめた。

HC「A、ヒョク、早く病院連れて行くぞ。」

EH「……わかった。A、行くよ！」

「うんっ！」

ヒチョルさんは私たちにそう一言
告げ、そのまま部屋を出た。

ユナの泣き声だけが部屋に響いていた。