ウネ物語⑤ (ページ13)

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ヒョクチェページ13

すると、いきなりユナからの着信が鳴る

ビクッと身体を震わせる。

恐る恐る電話に出ると、ユナはクスクス笑っていた。

「………ユ…ユナ」

恐る恐る彼女の名前を呼ぶ。

YN「……オンニ？」

………ドクン…………

心臓が、跳ね上がりそうな程胸が高まる。

「…ドンへは…どこ？」

すると彼女は電話越しにまた笑い出した。

手の震えが止まらない。
ユナの声が、悪魔の声に聞こえる。

YN「……ドンヘオッパは私についてくるって…
あなたとは別れて私と結婚するの。」

「…………何を……言ってるの？」

ついに彼女はおかしくなったのか、
自分の妄想から抜けれなくなっている。

YN「………オッパは、、私のだから。」

「…いっ、今どこにいるのっ？」

YN「私のマンション…オッパは今寝てるわ。さっきまで、いっぱい抱いてくれて、キスもしてくれたけど、、疲れちゃったみたい。」

「……ユナ、これは犯罪だよ？……」

YN「…………」

ユナは何も言わないまま、電話を切った。

「…………ユナっ」

ダメ……今のユナは、何を言っても
都合のいいことしか受け入れない。

私はため息をつき頭を抱えて、何をするべきなのか考える。

ヒョク達を連れてユナの家に行くわけにいかない…
危険すぎる。

すると、インターフォンが鳴る。

私は慌てて玄関に向かった。

扉を開けると、ヒョクが息を切らして
立っていた。

私は彼をみた瞬間、今まで我慢していたものが
溢れ出てしまう。

「……ヒョクッ……」

EH「A……」

私は泣きながらヒョクに抱きついた。
ぎゅっと大きな体で私を包み込んで、
大丈夫…大丈夫だよって
優しく声をかけてくれる。

EH「…何か…進展はあった？」

「………っ…ユナが…」

EH「…ユナ？」

「………電話があったの…ドンへは自分の部屋に、一緒にいるって」

EH「…わかった…ユナの家に行くよ。Aはここで待ってな？」

「………あっあたしも…行きたいっ。」

EH「…ダメ。ユナがまた何するかわからない…必ずあいつを連れて帰るから…」

「……でもっ、またユナが同じようなことするかもしれないっ………」

EH「…………大丈夫だよ。俺とドンヘを信用しろ。」

ヒョクは真っ直ぐな目で私を見た。

………信用…してる。

……でも……もう

「………っ独りは嫌だよ………っ」