ヒョンの涙 ページ7
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Aを想いながら
気持ちを込めて愛の歌を贈る。
目を閉じて歌えば
君の笑顔が浮かんだ。
そしてまた目を開けて見ると
Aは綺麗な涙を流しながら
俺を見つめている
この歌は君だけの歌
君の前以外では歌わないから…
ゆっくり鍵盤から手を離す。
周りは温かい拍手をしてくれた。
俺は立ち上がり頭を下げる。
トゥギヒョンが何故かメンバーの席に座り、
涙を流しながら拍手をしている。
イェソンとキュヒョンに
なだめられながら…ヒョクも涙目になって俺を指差す。
俺も、泣きそうだった。
でも泣いちゃダメ。
Aの前では泣かないって決めたから…。
「……ドンヘっ」
俺を呼ぶ声が聞こえた瞬間
ふわっと愛しい人の香りがした。
DH「…………っ」
振り返った瞬間
Aが泣きながら俺に抱き付いていた
わぁっと周りから声が上がり
カメラのシャッター音が響く。
DH「…A…ビックリした…」
いや、ビックリよりもかなり嬉しい
人前で俺とイチャつくのが苦手なAだもん。
こうやって来てくれるってことは
喜んでくれたんでしょ？
「……ありがとう…」
俺にしか聞こえないほど小さな声で言った。
DH「…気に入った？」
頬に触れて涙を拭くと
笑顔で頷いてくれた。
それがあまりにも可愛くって
ぎゅっと抱きしめる
LT「ドンヘー！最高！！」
急にヒョンが立ち上がって泣きながら叫んだ。
EH「ちょっ、ヒョン！恥ずかしいからやめて。」
YS「…落ち着けって！おい！キュヒョン、座らせろ」
KH「……………」
YS「あ！おまっ他人のふりかよ！」
LT「幸せになれよー！二人とも！」
ヒョクとイェソンヒョンにグイグイ腕を引っ張られながら
ヒョンは泣きながら叫び続けた。
え。酔ってるのかな？
DH「ははっ、ありがとうヒョン！」
ヒョンに手を振ると
ヒョンが拍手をする。
そして周りがまた
拍手をしてくれた。
本当の幸せって
与えられるんじゃなくて
自分たちで生んでいくものなんだな…
それを、みんなが教えてくれた気がする。
キュ…と彼女をまた抱きしめて
おでこにキスをした。
A…俺…今、人生で…一番幸せだよ…
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作者名：yu | 作成日時：2017年12月13日 20時
