増田先輩と、初恋。 (ページ10)

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きゅーページ10

グラウンドで増田さんを見てから私はあることに気がついた

美術室の窓から校庭見えるじゃん！

それからというもの、私は毎日塾がある日以外は美術室に残り絵を描きつつ、増田さんを見るという超幸せ過ぎる放課後を送った
(絵を描くといいながらも増田さんの絵を描くことも
あった)
増田さんはほぼ毎日ドリブルの練習してたから私がいる日もほとんどいた

私はサッカーの知識はほぼゼロだからよくわからないけど、なんだか日に日に増田さんのドリブルは上手くなってる気がして凄いなって思っていた

そんな日々が一ヶ月ほど続いたある日

いつも増田さんよりは早く学校を出る私なのだが、
リアルに絵に夢中になりいつもより30分ほど学校を出る時間が遅くなってしまった

30分違うだけで空はいつもより暗くて
増田さんはいつもこんなに暗くなるまで練習してるんだな、と改めて尊敬した

と、ここでトラブル発生。

校門を出た途端に増田さんと鉢合わせ

びっくりしたけど軽く会釈

(近くで見るとよりカッコいいのな)

窓越し以外で見る久しぶりのリアル増田さんに感激して思わず声が出る

「いや、マジでカッコよ「落としたよ。」

ん？今、声聞こえたよね？増田さんの？えっ？

「いやいや、幻聴でしょ？
幻聴とか、私、結構やばいわ」

「えっとー、落としましたよー
加藤の妹さん？」

ん？え？何マジで？
え？加藤の妹さんって私のことだよね？
加藤シゲアキの妹の加藤Aのことですよね？
え？軽いパニック
いや、落ち着けA、間違えるな
1 振り向く
2 落としたものを受け取る
3 ありがとございますっていう
この手順でやり遂げるんだ
よし！

振り向くと増田さんがハンカチを持ってる

「これ落としたよ。はい、」

「あ、あり、、、ありがとうございます。」

言えたーできたー

そのままハンカチを貰って帰ろうとすると増田さんに話しかけられる

「ねぇ、えっとぉ加藤のさ、妹、だよね？えっとぉ、
Aちゃん、だっけ？」

えー？急に名前呼び？認知？
マジか、急展開

「あっ、はい。加藤シゲアキの妹の加藤A、です
増田さん、ですよね？」

「あっうん、増田でーす。増田貴久。よろしくねー
よかったー名前合ってたーー
あっ、もしよかったら一緒に帰らない？暗いし、俺、
家結構近くなんだよね」

はい来たー！超急展開