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▽ 〃 ページ4

*「じゃあ勝手に男側が察して話しかけて来なかったんだけど…水川君は寧ろガンガン来るし質問も変わってるし面白いな、って」

「そ……っか、」



ファーストコンタクトに比べて表情が柔らかい彼女にドキドキしながら誤魔化す様に飲めないお酒をちびちび飲み込む。

喉に焼き付く感覚と脳に直行した酔い。

駄目だ、合コンに何の装備も無く挑んだせいでどうアプローチしたら良いのか全く分からない。


一杯目のジョッキがやっとこさで空になった頃、もうお開きの空気が流れていた。

他の人達の様子を盗み見ると良い雰囲気の人はホテル、別にそんなに…って感じの人はそのまま帰る…みたいな感じらしい。

会計を済ませて外へ出る一同、トイレに行った勢を待つ為に生ぬるい空気の外でそれぞれのペアで話し込む。



「…あのっ、Aさんは、この後どうする、の?」

*「…水川君ともうちょい居たい、かな」



聞こえた可愛らしい言葉が聞き間違えた訳じゃないか、と驚いて彼女を見ると、どうやら酔った勢いだったみたいで自分の発言にようやく気付いた様で顔を赤くして俯いた。

そんな事言わせて一緒に居ないなんて事したら男が廃る。流石の俺でもわかる。

でも何処まで行ったらいいとか分からない。



「と、とりあえず二次会、行く?ふ、二人で…」

*「…!行く!」



無邪気な瞳が眩しくて、とりあえず二人でラーメン屋に行く事になった。それもありふれた店に。

こういう飾らない感じが更に俺を惹かれさせる。



*「締めのラーメン、最高だね」

「うん、おいしい」



幸せそうに麺を啜る彼女を見るに、きっと食べるのが好きな方なんだろう。うん、完璧に惚れた。言いきれる。

この子となら、最悪な未来でもいい、いや、最高な未来にしかならない気がする。

未来を変えるなら君とじゃないと嫌だ。






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いろんなファン - すごく面白いし,もの凄く私好み(誰も聞いてねぇ)です!無理をしない程度にがんばってください!応援しています! (2021年6月3日 22時) (レス) id: 912b8fb989 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:芥川 たぅ@カツアゲの人 | 作成日時:2020年12月31日 1時

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