▽ 6 ページ6
普通の授業が始まってそこそこ経った頃。
LHRにて第一回目の席替えが行われる事に。
中間「よーし、できた！じゃあ順番に回ってくからこのくじ引いてな〜」
淳太が黒板に簡易な座席表を描き、余分に残ってたプリント達でくじを作ってそれを出席番号一番の子から順番に引かせていく。
いくつになっても皆席替えはわくわくするようで、教室はいつになく騒がしい。
俺は何処でもいいから黙って順番を待つ。…言うてもカ行は序盤やからな。そこまで待たへんで済むんやけど。
中間「はい、望」
「……」
中間「無言でボケるな。一人一枚や」
淳太は何でもツッコンでくれるなぁ！(感激)
俺が満足げにうんうん、と頷きながら一枚を取ると「わかりやすいやっちゃなあ」と言いながら次の人の所へ移動した。
適当に千切られてできたそれを開いて中身を見ると淳太の汚い字で『26』と書かれていた。
黒板を見ればその数字は窓際の一番後ろという誰もが狙う最高の席に指定れていた。
「よっしゃ来た！！！！！」
*「うるさっ」
重岡「え、望どこどこ？」
「窓際の一番後ろ！しげは？」
俺がしげに問いかけるとしげはフッ、と鼻で笑った。
なんやそれ、もっとええ席があるっていうんか！？
重岡「俺、お前の右斜め前」
半笑いで紙を見せてきたしげ。
うわ、絶対五月蝿いの変わらへんやん！
*「えー！また私のんちゃんの一個前！？変わんねー何一つ変わんねー…一年の時から変わんねー」
「固まったなぁ」
一年の時からよくAと固まった席になる事が多かった。多分それを言っているのだろう。
確かに、ここまでくるとホンマに新鮮味がない。
中間「…よし、皆自分の次の席確認出来たな？じゃあ移動開始！机に手挟むなよー！」
淳太の掛け声で騒がしかった教室に机の動かす音が加わって更に五月蝿くなる。
俺達三人は固まって左側へ移動した。
教室を一望できて外の景色も見渡せる最高な特等席！たった一ヶ月の間なんか勿体ないわ。
中間「勘弁してくれ！お前ら綺麗に固まりやがって！んもぉ、絶対五月蝿いの変わらんやん！」
*「それって私含まれてませんよね！？」
中間「お前も含まれとるわ！！！！！」
.
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 111人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：芥川 たぅ@カツアゲの人 | 作成日時：2021年5月6日 22時
