ヤバいですよ、藤井さん。 (ページ48)

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藤井「Aちゃん！久しぶり…！かれこれ一ヶ月以上はテレビとかの仕事に引っ張りだこやったやんー！お疲れ様♡」

「ありがとうございます。あ、これ濵ちゃんに撮って貰った写真なんですけど、よかったらあげます」

藤井「えっっっっっっ！！！！！ありがとう！帰ったら額縁に入れて毎朝拝むな！」

やっと休みが出来たのを何故か藤井さんは知っていて、私がぐっすり眠っている間にこっそり来て溜まってた家事を全部済ませてくれた上にお昼前に起こしてくれてご飯まで作ってくれていた。

なんかめちゃくちゃ感動した。ありがとう変態。

朝昼兼用のオムライスを頬張った後、いつかの約束通り濵ちゃんに撮ってもらった写真をお礼にあげる。

藤井「あ、そうそう！ずっと聞きたかったんやけど、この『青い薔薇が届く日に』って俺の事書いてくれたんやんな？」

「…はい。出来てからサプライズ的な感じで知らせたろって思って…その…」

藤井「主人公、最終的にストーカーに恋してハッピーエンド…ってなってたから、その、期待してるっていうか…話、聞かせてほしい」

「そう、ですよね。話します。言い方悪くなってしまいますと藤井さんとの関係が小説のネタに良いなって思ったんです。勿論最初からではないですよ！

これが当たるにしろ当たらないにしろ、藤井さんへの想いを綴る事にしました。読んだならわかると思いますけど、全部はあれ通りで気付けば…」

藤井「待って！その先は言わんといて！それを言わせるのは俺が廃る！」

少し目を伏せて口に右手を当てて口篭る藤井さんの頬は赤くてこっちまで釣られて赤くなる。そして固唾を飲み込む音が鳴る。

覚悟を決めた表情をした藤井さんは両手を膝に置いて私の目をしっかり見つめてくる。

藤井「今まで色んな事してきたけど、総合的に言うとAちゃんの事が大好きです。俺とお付き合いしてください！」

「……今まで色んな事されてきましたけど、総合的に返させて頂きます。喜んで」

藤井さんは私が言った言葉一つ一つ噛み締めてしっかり脳に焼き付けると立ち上がって私の隣にやってきて強く抱き締めた。

一番最初に抱き締められた日とは全く違うドキドキがしてこれが恋なのかな、と自覚する。

藤井「嬉しい！！！！！な、なぁ！早速なんやけど俺のこと流星って呼んで！」

「…流星」

藤井「…ッ、生きてきて良かったあ！」

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