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原稿を桐山さんに提出して少し軽い気持ちになった日の晩。

結局あのランチを奢って貰ったのは言うまでもない。あんだけ嬉しそうな気持ちが滲み出てたら、ねぇ?


今日もおにぎりにしよ、あ!でもご褒美にプリンでも買って帰ろう。

そうやってルンルン気分でコンビニ入ってふ、と目に入った雑誌。

うちの会社が出版してる雑誌“West”は私のフロアの一個下で作られている。そこで記事から写真まで全ての作業が行われている。

専属モデルとかもいるのがすごいなぁ…


今回の表紙は私が好きな俳優さんで、今をときめく大人気若手俳優の重岡大毅くん。

撮影を見に行きたかったけど関係者ではないから入れて貰えなかった。

にしても、カッコイイなぁ…買っちゃお。


プリン、鮭おにぎり、雑誌と三点の購入で私の心はうっきうきで浮かれまくってる。

家が待ち遠しい…!



「…ん?」



何となく視線を感じた気がして後ろを振り向く。しかしそこには誰も居なくてただ暗い道が続いていた。

気のせいか、と思って歩き出す。

手紙のせいでちょっと敏感になってしまっているに違いない。

でもちょっと怖くて少し早歩きで帰る。

そして家に着くとやはり手紙が入っていた。…ん?なんか他にも入ってる。



「…青い薔薇?」

???「青い薔薇の花言葉は“夢が叶う”になったみたいなんですよ」

「へー、そうなんですね。確か元々は“不可能”でしたよね…って、誰!?」



急いで振り返るとそこには背が高くてスラッとしたスタイルの良いいかにもモデル感が出てる顔濃いめのイケメンさんがいた。

髪も落ち着きのある焦げ茶、長さは中々の長めで後ろに結ばれている。

この薔薇みたいな色のコートを羽織っている。



???「はは、こんばんは。花言葉詳しいですね」

「は、はは…どうも、お兄さんも詳しいですね…あの、ここに住んでる方ですか?」

???「いえ!」

「え?じゃあなんで…ッ!まさか…」

???「あ、気付いてくれました?そうです!手紙の送り主である藤井流星と申します!」

「…………」



眩しい爽やかスマイルで微笑みかけてくるけどそれすら効かなくなる事実に気付かされた。

こここ、この人がストーカー…!


冷や汗が吹き出してきて急いでカバンに手を突っ込む。

携帯を出して中間さんに電話をかけようと後ろを向くと「アカン!」と言われ、後ろから抱き締められる。





.

▽ 6→←▽ 4


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ


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作者名:芥川 たぅ@カツアゲの人 | 作成日時:2020年1月12日 3時

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