ヤバいですよ、藤井さん。 (ページ32)

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台所に立って鍋を見つめている彼が目に入って温かい気持ちが胸に広がった午後十七時時。

あー、実家に帰った様な感覚。

色々忙しくて電話一本かける事が出来てなくて両親にはすごい心配をかけているだろうな。

…ってか、不思議とずっと感じてた謎の視線的なものがいきなり消えた気がする。

もしかして智洋が守り神やったりして？

神山「A～、ちょっとどいて～」

「うお、ごめん」

お皿に山盛りになった唐揚げを丁寧に両手で持って運んで行く智洋。

…す、すごい量やけど食べ切れるかな。

あ、ポテト温めとこ。

神山「あ、ありがと～」

「ううん、レンジでチンするだけやし」

神山「…ッ、しまった！肉系ばっかりなってもうたわ…サラダ買うの忘れてた！」

「女子か！私いつもサラダなんか買わへんのに…」

神山「栄養偏る～！」

大丈夫、じゃがいもは野菜やから！(言い訳)

▽

神山「Aはさ、流星の事どう思ってる？」

「……藤井さん？別に何も思ってへんけど」

神山「嘘や、何か変な間あったし！」

「いや、ホンマに何とも思ってへん！」

まさかえげつないストーカー被害に遭ってるだなんてそうそう言えるもんじゃない。

変な心配をかけたくないし、これから一緒に仕事するにあたって関係にヒビが入って迷惑になってしまうかもしれない。

ていうかそもそも「ストーカー被害に遭っている」と言ったところで信じてもらえるかどうかの方が大きい。

神山「…話しにくかったらええんやけど、もしもAが流星に嫌な事されてたりしたらちゃんと言いや？

俺…Aが心配やねん」

「智洋…ありがとう、でも大丈夫やから」

神山「…ならええんやけど」

神山「(…流星には、負けたくない)」

▽

更新遅くなりました…！

申し訳ありません、修学旅行とか色々忙しくて更新する暇がなくて…

きちんと更新していくのでこれからもよろしくお願いいたします…！

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