ヤバいですよ、藤井さん。 (ページ31)

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▽ 31 緑side ページ31

Aがお腹空かして倒れたらアカンから急いでお風呂から上がってAの部屋に走る。

するとまだお風呂に入っているのか返事が返って来なかった。

「A～？」

*「あ、智洋もう来たん？ごめん鍋とか出してたりしてたからさっき入ったとこやねん」

「ええよええよ、ゆっくりはいり～」

Aがこの扉一つ向こうで裸になってお風呂に浸かっている事実に生唾を飲み込みつつ返事をして脱衣所から去る。

我慢や智洋、そして智洋の智洋。まだその時ではないのは明白や。

今は好感度を上げてAに異性として意識してもらう事が目標やろ。早まるな。

取り敢えずする事は一つ。

「…この部屋、隠しカメラの気配がめっちゃプンプンするぞ。どうせ流星やろ」

具材を切ったり煮込む準備を全て済ましてから隅々部屋を探し回って数十個の隠しカメラが発見された。

それら全てを予め持って来てた手提げ袋に詰め込んでひっそりと部屋の隅に置く。

Aにバラして『えっ、そんなッ…！流星ってそんな酷い奴やったんや…！智洋、好き♡』って流れを作ってもええんやけど…

そんなの俺のやり方じゃない。

俺は心を鷲掴み作戦一択なので！

*「智洋～あがった～、お、ええ匂い」

「今煮込んでるとこやで！お腹減ってるやろうけどもうちょい待ってな～」

*「待つ待つ～まだ五時やしいけるいける」

お風呂上がりのAはやっぱり色っぽくて心臓がまたドクン、と大きく脈打つ。

あぁ、困る。

Aからしたらそりゃあただの幼馴染みでしかないかもしれんけどもさ

そうやって無防備に髪も乾かさんと出てこられたら智洋の智洋は我慢ならんねん。

そうやって赤い頬して覗き込んでこられたら今にもその柔らかそうな唇に噛みつきたくなってまうやんか。この生殺し。

「…夫婦みたいやな」

*「せやなぁ、智洋が旦那やったら楽やろなぁ」

そうやって期待させやがって。

俺は本気やのに。

…いつか、ホンマになれたらええな

家事もなんでもこなしてみせるから、俺をお婿に貰ってくれへん？小悪魔さん。

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新作出来ました！ちょっと切ないかもしれない桃色君落ちです！良ければ見てください！

→片想いですか、小瀧くん。

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