ヤバいですよ、藤井さん。 (ページ26)

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無事撮影は終了して片付けが始まった。

話は二人のお祝いと言う事で飲みに行こう！みたいな感じに。

…それなのに智洋って奴は

神山「すみません、今日Aとなんで」

「ちょ、滅多に無いのに折角やから行きや！」

神山「ん～ん、Aとも滅多に無いの」

そう言って中々行こうとしないのだ。

これで仕事にヒビが入ったりしてしまえば智洋に悪い影響が出る。

もう学生じゃないのだ。そんな生ぬるい考えでは仕事が入って来なくなる。

「濵ちゃん、何か言うたってや」

濵田「んぇえ？ええんちゃう？幼馴染みは大切にした方がええしな！」

「ちょっと！仕事の方が大事ちゃうの！？」

濵田「その代わり流星連れてくから大丈夫♡」

藤井「え"ッ！？！！？！！？」

「……それならいっか」

藤井「なんでよ！？」

…多分店はのんちゃんの所やろうけど、のんちゃん…藤井さんにヤキモチ妬かないといいが。

(小瀧「ちょっとはまちゃ！このイケメン誰やの！？もしかして浮気！？んもぉ～！」)

濵田「じゃあ解散！」

神山「お疲れ様でした～！ほな、行こか」

「う～ん…」

納得はいっていないが、智洋に腕を引かれてしまえばもう抵抗は出来ない。昔からそう。

自分勝手に見えるけど、実はちゃんと考えてる。

ほら、エレベーターが私の仕事場に着いたから。

神山「まず荷物取っといで、あと照史くんに帰ること報告してこなアカンやろ？ここで待っとくから行ってき～」

「オカンやないか…」

神山「智くんやで」

ここまでされては無駄に抵抗出来ない。

智洋がいなければいけない感はあるものの、やっぱり智洋離れして自立しなければならないのでは？

「桐山さ～ん」

桐山「おぉ、新人の撮影どうやった？」

「凄かったですよ(色々)。私この後ちょっと誘われてるので帰りますね～」

桐山「お、抜け目がないねぇ！ええよええよ、楽しんでおいで！」

「…はーい」

抜け目がないとか言ってるけど…誘ってきたのはタダ飯でもなくただの幼馴染みなんだよなぁ。

その話はまた今度でいっか。

ぼんやりしていると、開いていたドアの出たところに出来た曲がり角で誰かとぶつかる。

マスクと帽子でよく分からない人だ。

「わ、すみません」

？？？「あ、こちらこそ…怪我無いですか？」

「大丈夫です！あなたは？」

？？？「大丈夫です、では」

「あ、はいすみませんでした～」

どことなく聞いた事ある声だったような？

そんな事より早く行こ。

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