ヤバいですよ、藤井さん。 (ページ25)

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濵田「ん～、どういう関係？」

「私もよう分からへん」

藤井「だからぁ、婚約者♡」

「違う」

智洋のピン撮影が終わって、次は智洋が着替えに行くというタイミングで藤井さんが戻ってきた。

その衣装は胸元がはだけた白いワイシャツと足腰のラインがハッキリ出る黒いパンツというシンプルなもの。

…所謂セクシー系。

無駄に色気があるもんだから智洋以外の男性陣への“そういう”免疫が無い私はなんだかソワソワというか…意識してしまう。

それを一瞬で見抜いたのか、藤井さんはこれ見よがしに私に擦り寄ってきたのだ。

(ー回想ー

藤井「何、意識した？」

「ふざけんな来るな近寄るな」)

仕舞いには抱き着いてきたし。

なんで濵ちゃんは何も言わんのだ。

そして口を開いた第一声が上のやつである。

「あの、あんまりしつこいと全部バラしますよ」

藤井「それならこっちも普段のAちゃんを洗いざらいバラ…アカンわ、これは俺だけが知っとけばええやつやし…」

「てことで離れろ下さい」

濵田「？？？」

濵ちゃんは頭上に“？”を浮かべてるし、藤井さんは一向に離れてくれないし。

どうした事か…

神山「おいコラ流星！！！！！！！手出したら許さん言うてるやろ！！！！！！！」

「智洋ぉ…」

藤井「ッチ、邪魔者」

濵田「？？？流星、よく分からんけどこれからお前等ペアやねんぞ？邪魔者とか言うて大丈夫か？」

鬼の形相で走って来て藤井さんを私から引き剥がす救世主。やっぱ智洋がいなくては。

濵田「よし、神ちゃんも着替えたし撮影再開しましょ～！」

神山/藤井「…はーい」

おい、楽しそうにやれや。

私の事で揉めてこれからの仕事や関係性に影響が出たらたまったもんじゃない。

下手すりゃ濵ちゃんに「ごめん、もうこんといて…仕事の邪魔やわ」って言われてしまうかもしれへんやろ！！！！！！！(ネガティブ)

まぁ、濵ちゃんの合図で一気に仕事モードに早変わりしてるのを見たら大丈夫だとは思うけど。

ーおまけー～智洋くんの悩み～

しまった。

俺はいつ何時もAの傍におって手助けとか見守りとか…色々してきたけど…

そのせいで俺に対する免疫がついてしまってドキドキしてくれてへんのちゃうんか！？

そ、そう言えば高校生の時目の前で着替えてても平気そうやったな…

昔お風呂一緒に入った仲やから…！？

神様…どうか「改めて見ると私と体格差あるんやね」って思わせる様な身長を…！

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