ヤバいですよ、藤井さん。 (ページ3)

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あれから毎日の様に手紙が届いた。

内容は日常の事とかが多くて、最近調子どうですか～とか…最近空気乾燥してますね～とか…すごいほのぼのとした手紙が続いた。

違和感を感じ始めたのは三日前からだった。

「『最近肌の調子がよくないみたいですね。僕のオススメのクリーム添えますので是非使ってください』

…う～ん？なんで知ってんの？しかも結構ええやつ使ってんなぁ…まぁ有難いから使うかぁ」

三日前の私はあまりに呑気でそんな事くらいしか考えてなかった。

原稿で疲れた私の楽しみと化したこの手紙は心の支え的なポジションにあった。

だから脳も麻痺してたのかクリームの封開いてないしいけるやろ～とかそんな感じで使い始めたし。

でも、二日前は『使ってくれて嬉しいです。今度はオススメのボディークリーム添えますね』とか。

昨日に限っては『段々僕好みの香りになっていくAさんを想像しただけで興奮します。早く結婚しましょう』だなんて送ってきた。

これには流石の私も首を傾げる。

使ってる事が分かってるし、結婚とかぶっ飛んでるし…そもそも顔も名前も知らないんだよなぁ。

いや、もしかしたら会社とか案外近い距離にいるのか？そしたら匂いもまだ分かる…いやそれはそれで怖いよな。

…なんか面倒な事になってきた気がする。

今日の手紙の内容次第ではそろそろ警察に相談しなければならなくなるぞ。

そう思って恐る恐る手紙を開いた。

『Aさんへ

最近少しでも僕の手紙が脳の端っこにも残ってるみたいで嬉しいです。

なんだか僕がAさんの中にいるみたいですごく興奮します。いつかはきちんと中に入る様に努力します。

あ、そうそう。最近下着外で干さなくなりましたね。いつも何色履いてるのか、付けてるのか…楽しみにしてるので外で干して下さい。

それではAさんの幸せを願っております』

「………気持ち悪ッ！」

きちんと中に入る様にってそれ絶対下ネタやしなんなら下着いつも見てたんか！？

最近やたら視線を感じる様な気がして怖いからなんとなく下着は中で干すようにしてたし…

気のせいかも知らんけど時々下着が一回外された痕跡を発見したんよなぁ…

いつも右に前向きを干すようにしてるのに一回だけ左向きに変わってた時があって…もしかして犯人お前やないやろな！？

「…怖、それは怖い」

なんだか寒気が止まらなくなってきて取り敢えず今日は寝る事にした。

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