ヤバいですよ、藤井さん。 (ページ16)

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濵田「だってAやもん！作品全部読んでるけど皆が知らんだけでめっちゃおもろいもん！

大丈夫、俺も淳太も照史も…みんなみんなAを応援してるし、味方やから！」

「うぅ…ありがとう…元気出た！」

濵田「ん、なら良かった」

そう言って頭を撫でてくれる濵ちゃん。

そんな所がズルいんだよなぁ。

「って、ふふっ…濵ちゃん口の周り髭なってる」

濵田「へ？うわ！ホンマや！」

真剣ムードだったにも関わらず、頭を撫でてくれた直後に照れ隠しなのかココアを啜った時だろう。

口の周りにココアがついて髭の様になっていた。

…こういう所。こういう所で皆和まされる。

中間「やっぱここにおった。なんや二人して楽しそうに笑(わろ)て…ぶはッ、なんやそれ！」

濵田「あ、淳太。髭なってもうた～」

中間「もーはよ拭けや！ひー、不意打ちやから余計おもろく感じるわ…

ふふ、さてと、濵ちゃんのお陰でAは元気になってるみたいやけど…照史がいつものパーティしようって言ってるで」

「…！もちろん行きます！タダ飯！」

中間「そういう理由かい。でもまぁ主役はAやからな。勿論いつも通り奢るけど」

濵田「ゴチになります！」

中間「濵ちゃんは出す側や」

じゃあお店はいつも通りのんちゃんのとこか。

あたたかい環境が改めて心に染み渡って緩む頬とあたたかくなる心。

あぁ、私…幸せ者やなぁ。

────数時間後、更にその数時間後にはその幸せも複雑な形になるんやけど。

────この時の私はまだ気付くハズない。

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