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村上「でもな、A。お兄ちゃんにはちゃんと相談しなアカンやろ？
重岡君言うたなぁ、コイツも男なんやから。あ、信用してない訳とちゃうよ？でも吃驚するやろ？」
「ごめんなさい…でも、なんで天使さんって話信じてくれるん？」
村上「ん？あぁ、Aに何回か合わした“すばる”っておるやろ。あれ天使や」
「えっ！？」
頭に思い浮かべるのはしげと同じ黒髪で目のくりくりとした小柄なお兄さん。
あ！そう言えば、初めて会った時変な事言ってたような。
渋谷『おぉ、“人間”の兄妹もええなぁ！』
村上『おい、変な言い方するな』
…天使さんっちゃあ天使さんな見た目ではあったが、横山さんの方が色白な感じが天使さんっぽい気がしたがような。
そんな事言ったらしげは…ゲフンゲフン
村上「やから心配せんと言えば良かったのに！…って事やけど、重岡君はここにおる方がええやろ。人間に慣れてへんと怖いやろうし」
重岡「！」
村上「すばるかてそうやったもん。アイツ尖ってた時期あってなぁ、そんで神様に怒られて堕とされたんやけど、
なんや昔“英雄”やったらしくてその力もあってすぐ上がって来れたねん
そんで下界の話を聞いたすばるのオカンがご褒美やるから面白そうなアイドルやってくれ〜言われてアイドルなったんや」
「…すごいな」
重岡「…英雄」
しげはその言葉に引っかかったみたいで少し考えこんでいる。
村上「まぁ、大変やろうけど二人とも頑張れよ。おやすみ！」
「おやすみ…」
お兄ちゃんが安心しきった表情で部屋から出ていった。しげは相変わらず何かを考えているようだった。
「しげ、寝よ」
重岡「…せやな、寝よか」
再び電気を消して寝転ぶ。なんとなく、しげの表情が気になってしまって胸が少し苦しかった。
そういえば、本当に最近中間さんが夢に出てこないなぁ…本当に忙しいんだろう。
…しげ呼びしてるって事は親しい関係。何かしらの変化はゴロゴロしてたしげからの変化？それなら今はきちんと家事をしてくれている。
ならば何なのだろう。
しげは英雄と言う言葉に引っかかったみたいだった。本当に記憶喪失しているのならば勘ではあるがしげは昔英雄に何かしらの形で関わっていたのではないろうか。
人間の私じゃあそんな詳しい歴史は知らないけど…のんちゃんに聞けば分かるやろうか。
あーあ、早く帰ってこうへんかなぁ。
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作者名：芥川 たぅ@カツアゲの人 | 作成日時：2019年12月8日 22時
