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「なぁのんちゃん、天使さんって信じる？」
小瀧「…へぇ？…え"ぇ"！？」
「…？いや、簡単な質問と受け取って」
小瀧「あ、あー、そういう感じね！」
何故のんちゃんがそんな驚いたのかは分からないが、取り敢えず友達がのんちゃんしかいないので素朴な質問を問いかけてみる。
するとのんちゃんは深く考えて始めて頭を抱えて少し唸りながら再び顔を私に向ける。
小瀧「…Aちゃんは？」
「私？私は信じる派やで。」
だって家におるからね！
小瀧「…よかった、俺も信じる派！」
「よかった？もしかして信じへん派やったら馬鹿にされるとでも思ったん？」
小瀧「い、いや？気にせんといて！にしてもさぁ、なんでいきなりそんな事聞いてきたん？Aちゃん天使の事興味あるん？」
「…ん〜、興味…せやなぁ、あるかって言われたらあるなぁ」
私がそう答えると何故か嬉しそうに目をキラキラさせるのんちゃん。もしかしてのんちゃん、天使さんの事好きかのかな。
なんていうか、天使さんオタクみたいな？
「のんちゃん天使さんについて詳しい？」
小瀧「勿論！人の五百倍は詳しい！」
「じゃあ、神様から怒られてこの私達の世界に落とされた天使さんってどうしたら上がれるかとか分かったりせぇへん？」
のんちゃんが少し険しい顔して黙りこくってしまった。沈黙が少し流れて私が「ヤバい事聞いた？」と聞けばのんちゃんの唇がゆっくり動く。
小瀧「…Aちゃん、その落ちた天使話何処で聞いたん？そんなん知ってる“人間”おるハズないし…」
「人間？」
小瀧「…！いや、その…そんな詳しい事知ってる人って早々おらんから吃驚してさ！初めてやでそんなん！ははは…」
何か知ってそうな雰囲気やったからもっと聞き出そうとしたが、丁度チャイムが鳴ってしまったから前を向く。
のんちゃんは私の左隣。何故かのんちゃんは私の席の近くによく来る。仲良い人が傍にいるのは安心するし嬉しいからええけども。
その後ものんちゃんは何か考えていたみたいでずっと難しい顔をしていた。
小瀧「(…もしかして、しげの事言ってる訳ちゃうよな…？まさかな、Aちゃんは普通の人間やから知る訳ないやん。きっと気味悪い偶然や。)」
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作者名：芥川 たぅ@カツアゲの人 | 作成日時：2019年12月8日 22時
