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突然で予約もしてなかったのに対応してくれて
後悔を少し拭い去るような出来上がり。
心からの感謝を伝え、その場を離れた。
今日は学校休んじゃおうか、そんな気分になってくる。
皆勤って訳じゃないけど授業の出席日数は問題ないし。
朝まともに食べれてないのもあってお腹がなった
確かこの辺に喫茶店があったはず。
何処からか香る美味しそうな匂いが空腹感を燻る。
少し軽くなった頭はまだまだ新鮮で
頬撫でる風がそんな髪も揺らした。
アンティーク調の扉を開けるとこじんまりとした落ち着く空間。
テーブル席が2つにカウンター席が4つ。
あんまりお客さんが集まる、といった場所ではなさそう。
それでもお昼だからテーブル席は埋まっていて、
カウンター席にも1人座っていた。
皆スーツを着てるから会社員、かな。
ちょっと浮いてる気がするけど気にせずカウンター席に向かい
先客の隣の隣、一つ空けて座った。
白髭の生えた絵になりそうなお爺さんが水の入ったコップを
コトン、と私の前に置いた。
それを何気なく手に取り、何気なく飲んで、
そして何気なく隣をチラリと見た
『え、』
「やっぱり…印象変わったけど朝の…？」
くっきり2重にぷっくりの涙袋、そしてそのスーツ。
暗い赤色のネクタイがそこに在る、ということ以外全部一致。
名前が思い出せなくてまた財布にしまったはずの名刺を取り出す
『櫻井、翔…さん。』
「あ、捨てられてない…良かった」
名刺と顔を照らせ合わせて自分の中で一致させる。
笑顔になると目尻にしわが寄る、モテそう。
『偶然ですね、』
「俺のせいでごめんね、」
話が噛み合わないけど多分髪の事を言ってるのだろう
謝りながら席を一つ詰めてきた。
営業の仕事でもしてるのか距離の詰め方が上手い、
嫌悪感を抱かせない詰め方に思わずそう思ってしまった
『別に大丈夫です、カラーも入れれたので満足です』
「それなら良いんだけど…似合ってる、」
そう言って珈琲を啜る姿は様になる。
トクン、と何かが小さな音を立てた。
「何か頼んだ…？って今来たばっかりか。」
「ここのパスタすんごい上手いの、ど？」
『良く来てるんですね、じゃあそれにしようかな…』
壁掛けのメニューを見ると確かにパスタはあって、
でも何のパスタかはわからない。
"パスタ"…と書かれてるだけ。
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恋華空 - Chat noirさん» ありがとうございます☆ (2017年4月30日 17時) (
レス) id: 46ea4dc191 (このIDを非表示/違反報告)
Chat noir(プロフ) - 恋華空さん» 初めまして、コメントありがとうございます。是非お友達になりましょう。 (2017年4月29日 10時) (レス) id: 67855fac6e (このIDを非表示/違反報告)
恋華空 - 面白いです♪お気に入りの方々がたくさんいらっしゃるので、私ごときが、とは思う いますが。お友達になっていただければ、嬉しい限りです。 (2017年4月26日 21時) (レス) id: 46ea4dc191 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chat noir | 作成日時：2017年4月17日 22時
