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運命…というかこんな事は本当にあるんだ
どうして今まで気づかなかったんだろう
櫻井さんの部屋は想像通り最上階で
驚く必要もないくらい何だか当たり前のようで
「でもAさんの家も相当だね、」
なんて櫻井さんが驚く。
確かに大学生の私には正直不似合い過ぎる場所
言い方は悪いかもしれないけど
普通の家庭だと一番の下の階でも厳しい。多分無理、
このマンションは基本的に櫻井さんのような人が住む場所
将来が約束されてる人達、
そしてその約束が果たされた人達、
通りすがる住民に2度見されるのは日常だったり。
『でも一人でこの広さは正直寂しいですよ』
部屋のドアを開けてざっと周りを確認する
大丈夫、汚れてない、普段から片付けしてて良かった。
そもそもあまり使わない、
基本的に広すぎるからベッドのある寝室で過ごしている
「綺麗というか生活感あんまり感じない」
この人の観察力というのはどこまでも優れている
『1人でいると寂しくなるので向こうの1室しか使ってないんですよね』
「俺の部屋の方が広いはずなのに、ここのが広く感じる」
部屋片付けねぇと…、なんて言ってるとこを見ると
相当の汚さなんだろう
何となく片付けは苦手そう、
でも何処に何があるのかはきっと分かってるんだろうな
『じゃあ作るのでしばらく待ってて下さい』
リビングのソファーに腰を下ろした櫻井さんに声をかけて
冷蔵庫からビールを取り出す
『ビールしかないんですけど大丈夫ですか？』
「いい？ありがとう、でも何か意外…」
『私だって飲みますよ、20歳超えてますもん』
キッチンから見える景色もいつもと何だか違っていて
普段点いた事のない電気が点いている。
ここで作った料理もリビングに持っていくのは何年ぶりだろう
というよりこの部屋に男性を入れたのは初めてかもしれない
ちょっとだけ見栄を張るように
いつもよりちょっとだけ豪華なものを作る。
いつもより1人分多い材料、
慣れない、慣れない、慣れない、
手が少し震えて…胸が高鳴って…
櫻井さんがふと、こっちを振り返った。
「すんげえ良い匂いする、」
二人分の其を持って櫻井さんの方へ向かった。
続く (更新停止中)
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恋華空 - Chat noirさん» ありがとうございます☆ (2017年4月30日 17時) (
レス) id: 46ea4dc191 (このIDを非表示/違反報告)
Chat noir(プロフ) - 恋華空さん» 初めまして、コメントありがとうございます。是非お友達になりましょう。 (2017年4月29日 10時) (レス) id: 67855fac6e (このIDを非表示/違反報告)
恋華空 - 面白いです♪お気に入りの方々がたくさんいらっしゃるので、私ごときが、とは思う いますが。お友達になっていただければ、嬉しい限りです。 (2017年4月26日 21時) (レス) id: 46ea4dc191 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chat noir | 作成日時：2017年4月17日 22時
