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携帯をもっていないのがそんなに変だろうか。
友達にも持っていない子がいたが、
韓国では少数派だったかもしれない。
｢携帯？｣
スンチョルさんの目が点になってる。
なんだか話が噛み合っていない。
｢...LINEですよね？｣
｢はい、lineです｣
お互い首をかしげた。
line？LINE？らいん？
｢何年生まれですか？｣
たまらず横から別の男の子が聞いてきた。
スンチョルさんが、あ！と閃くように声を上げる。
｢ホンジスです。アメリカから来ました。
韓国では生まれ年をlineで表すことがあるんです。
僕は1995年生まれなので95lineです。｣
恥ずかしい。携帯ぜんぜん関係なかった。
顔が赤くなるのが分かる。
｢2001年生まれです｣
｢生まれたてだ｣
誰かがポソッと言う。
スンチョルさんがくすっと笑った。
｢ボノナだってあんまり変わらないだろう｣
｢そうだけど。でもなんか、うん、赤ちゃんみたい｣
ぐると振り返ると、アメリカ系の子が立っていた。
一瞬でこの子がボノナなんだろうな、と理解した。
｢チェハンソル。ミドルネームがバーノン。
98line。よろしくね。｣
｢....よろしくお願いします｣
普通に過ごしてたら会えないキラキラしてる人だ。
僕は本当にアイドルを目指すと実感してくる。
｢変な聞き方してごめん。
チェスンチョル。95年生まれの
SEVENTEENのリーダーです。｣
虎太郎、SEVENTEENへようこそ。
両手をぶんぶん振られながら、
僕はSEVENTEENに加入した。
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作者名：じゃい子 | 作成日時：2021年5月5日 1時
