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黄昏時。破壊されたエッグマンのロボットの墓場に立つ、険しい顔のシャドウ。
「…」
「ハァイ…って、アンタまたシケた顔してるわね。まあ、満面の笑顔でもそれはそれで違和感しかないけど」
突如前に降り立ったルージュが、間髪入れず沈黙を破る。
「何の用だ。」
尚も彼の表情は険しく、ルージュは眉をひそめた。
「人聞きの悪い。アンタこそ理由も言わずにいきなり攻撃する事ないでしょう。あまつあの機械は自律型なのよ」
「どうせ消す相手に理由を説明する必要はない。」
と、端から見れば冷徹な言い分に聞こえなくもないが、シャドウが心の何かを抑えているのがルージュにはすぐに分かった。
「…それだけじゃないでしょ」
「何故そう思う」
「女の勘…と言いたい所だけど、アンタがエリサを破壊しようとする理由って、エメルの時と同じ理由よね?」
「!!」
「自分と同じように造られ、心を持った存在。自分と同じような思いを、あの子にもして欲しくないのよね?」
「…それは…君の勝手な想像だ」苦し紛れに放たれた一言を聞いてシャドウの苦悩をひしひしと感じたルージュは、それ以上何も言わなかった。しかし最後に、
「そういう事にしててもいいわ。でも今回はしっかり自分の気持ちにけじめをつけて、エリサにも納得して貰いなさい。」と付け加えて夕闇の向こうへと飛び去って行った。

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リゲル(プロフ) - 虚無さん» ありがとうございます!初コメント…!これからも頑張りますので宜しくお願いします!! (2019年11月24日 9時) (レス) id: 48660f8fd4 (このIDを非表示/違反報告)
虚無(プロフ) - とても素晴らしい小説でした。短くまとめられていて、綺麗な描写が多くて読みやすかったです。 (2019年11月24日 1時) (レス) id: 87e1bd717f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リゲル | 作者ホームページ:http://dkjljkgjl5mn6tmjw  
作成日時:2018年12月12日 8時

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