【コロイカ】一人ずつ増える王様ゲーム

ランニングバンド[BL要素あり] ページ25

「王様だーれだ」
そう号令をかけ、一斉にくじを引く。
「俺だ。命令は、『9番の太股の間に5番が10秒手を挟む』だ」
いつもの流れを変え、ライダーが先に命令を出す。
変わった命令に、みんなが固唾を飲む。
「や、やばいの来ちゃったね」
ヘッドホンが青ざめた顔で言う。
「俺はこういう命令、待ってたんだよね〜！」
ニヤニヤしながら、アロハが言う。
「はぁ〜？リア充マジうせろよ〜」
嫌そうにマスクが言う。
「でも、マスク氏、今こそチャンスじゃないですか〜？」
ニヤニヤしながら、マルベッコーはマスクに言う。
「そうですよ、隊長。頑張ってください」
セーラーBは精一杯応援しているようだが、
「ワガハイは何を頑張れば良いのだ？」
と疑問形で隊長は返しているため、分かっていないようだ。
「もう頑張るものってないと思う」
スゲが控えめに言った。
「ねぇ、今回は見れる？」
さくらがストライプに訊いた。
「うーん、やめておきましょう？」
考えながらに、ストライプは結果を告げると、
「面白くなーい！」
とスケボーメットに怒られてしまっている。
「あっちで遊ぼう？」
ヘッドバンドがフォローした。
「前のような空気にならないと良いな」
スカルは意味もなく言ったようだが、
「それ言っちゃったら本当になりそうだから、やめて」
とタレサンが言う。
「最近、やばい傾向とちゃう〜？」
ホタルがそうアオリに訊いた。
「確かに、盛り上がりは少ないかも！」
アオリは少し考えて、元気にそう答えた。
「で、誰と誰ー？」
ゴーグルが話を戻す。
「ボク、9番」
ナイトビジョンは少し恥ずかしそうに言う。
「俺が、5番だよ！」
グローブは自身ありげに言う。
しかし、現状を理解したグローブや周りは何とも言えない表情をしている。
「フラグ通りになっちゃったね」
困った顔でサファリハットが言う。
「兄貴にやらせるわけには！ここは俺が！」
テニスバンドが挙手をする。
「いいや、俺が！」
ランニングバンドもまた、挙手をして言う。
「いや、俺が」
ブロウが便乗し、さらに
「アタシがー！」
とニットキャップも便乗する。
「いや、ここは俺が！」
と便乗してグローブが言うが、
「どうぞ、どうぞ」
と罠にはめられてしまう。
「さ、さっさとしよう！」
ナイトビジョンはそう言って椅子に座る。
「ク、クールに行こう！」
グローブは堪えているように言う。
命令が終われば、二人とも顔を赤くして、パタパタと手で仰いでいた。
今、冬なんだけど。
五位:ランニングバンド

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