【コロイカ】最強戦士の旅行3 (ページ8)

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106話ページ8

ワタシの方へ近づく敵と戦い、相討ちとなる
リスポーンした頃に敵のトルネードが近くで放たれたため、それをある程度塗りつぶし、再び中央に向かう。
他にも敵のトルネードの跡があったため、塗り潰す。
中央の塔を登って行った敵を追いかけようと思ったが、こちらに飛んでくる敵がいたので、待ち伏せし、倒したところを自分も倒されてしまう。
ワタシの横に密かにいた敵に。
少しだけ味方部分を塗っているところで、終了の合図が鳴り響いた。
結果は、62.2%(1345p)対30.2%(645p)でワタシのチームの勝ちとなった。
ワタシは観客席に向かい、スカルさんの元にたどり着く。
「ワタシの試合、いかがでしたか？」
そう尋ねてみると、
「普通くらいだろう」
とスカルさんは正直に答えた。
普通まではこれたのか。
この力もきっと何かの役に立つのだから、もっと強くならなければ。
近くではあるが、電車に乗って移動しなければなさそうだ。
「こことかどうですか？少しここから遠いかもしれませんが」
そう言ってイカホを見せると、
「何でも良い」
とスカルさんはイカホも見ずに言った。
そういえば、あの時に言っていた。
『食えればなんでも良い』と。
味に飽きたりしないのかな？
ワタシは最近食べ物に関して、少し飽き性になった。
舌が大人になってきているということだろうか？
「では、行きましょうか」
ワタシはそう言うと、スカルさんが迷子にならないように、手を繋いで歩き出した。
駅から電車に乗り込む。
車内は混んでいて、立っているしかなかった。
スカルさんの手を離さないように、まだ握っている。
近くの席に座っていた男の人が手を伸ばしてくる。
ワタシはそれを回避して、逆側に立つ。
すると、その男も移動してきた。
少ししてから、ワタシも元の場所に戻る。
そうすれば、相手も元の場所に戻る。
それがループする。
いい加減、諦めて欲しいのだが。
「鬼ごっこか？」
？を浮かべながらワタシに訊いた。
「いえ、申し訳ありません。前をうろうろしてしまって」
ワタシは謝るしかなかった。
普通鬼ごっこの方が楽しいだろうが、残念ながら今は精神をかけた鬼ごっこなのだ。
楽しいわけがない。
でも、こんなこと言えるわけがない。
ワタシがこの人を訴えて仕舞えば、この人の人生は下に落ちるだろう。
ワタシ1人のためだけに。
それが正しいことかもしれないけど、なぜか気が引けてしまう。
それは『自分のことをどうでもいいと思っている』自分が心の奥底にいるのだろう。