143話 ページ45
周りのようなワイワイ出来るような、雰囲気や会話術は持ち合わせていなそうに見えるだろう。
実際、持ち合わせていないけれど。
「今日は、前から有名だったけど、最近別のことで有名になったチームについて話していくよー！そのチームとは」
「ジャカジャカジャカジャン」
画面に映るのは『ブルーチーム』。
真ん中に映るはワタシのランク上げを手伝ってくれた、『ゴーグル』さん。
彼もまた、実力者だったのか。
というか今のところ、実力者としか友達になってない気がする。
もしかして、バックワードさんも？
「失礼な事をきくかもしれないけど、アナタもまた、ゴーグルさんたちと同じように強いの？」
「いや、この前、ブルーチームに負けた。S4にもまだ遠いかな？」
少しホッとした。
ワタシはまた凄い人と繋がってしまったのかと思って、不安だった。
別に強い人が悪いわけではないが、それに見合う実力のないワタシが隣にいると、ほとんどの人が気に食わないだろう。
間違いなくバックワードさんも強いのだろうけど、有名になるほどではないなら、少しは居やすいかもしれない。
こんな風に思っていたら、失礼だろうけど。
ごめんなさい、バックワードさん。
「ブルーチームは強者たちと戦う前は、『アホ』で有名でした〜！」
「今も変わらないけどね〜」
戦いの時も、水に落ちたりしていたなぁ。
だからだろうか？
ワタシも落ちることがあるので、人のことを言えない。
ということは、ワタシも『アホ』だ。
あ、そういえば、パーティーの時、服脱げたーと騒いでいたなぁ。
それはワタシはしていないけど。
というか絶対にしたくない。
「最初の活躍は、こちら！」
「『ナワバリバトル』ナンバーワンを決める、コロコロカップで〜す」
大会とかあったのか。
ナワバリバトルの大会、楽しそうだなぁ。
「初戦の相手は、誰ともチームを組まないことで有名だった、S+の『ライダー』！」
「バトル前、何故か不機嫌やったなぁ」
何か嫌なことでもあったのだろうか？
というか、なかったら不機嫌にならないよね。
「不機嫌なライダーに二人は怯えて、二人はニコニコだったね〜！」
「空気を読んでるか、読んでないかに分かれたね」
ゴーグルさんはニコニコしていた側か。
でも、ゴーグルさんらしいような気がする。
勝手に『その人らしい』を確定してはいけないか。
「バトル開始して順調だったのは、『ブルーチーム』！」
「突っ切っていこうとしたゴーグルが水没したけどね〜」
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作者名：RESUTE | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/f8abbae6051/
作成日時：2019年10月23日 19時
