【コロイカ】最強戦士の旅行3 (ページ41)

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139話ページ41

いいぜと言って、席を探す。
アオイさんがバックワードさんに見せている。
指令されたものを見つける本だ。
ワタシは勉強になりそうな本を探す。
「Aちゃんも一緒にしない？」
バックワードさんがそう声をかけてくれた。
アオイさんは悲しそうな嫌そうな目で訴えている。
「お誘いありがとう。だけど、ワタシはバトルの勉強をするから、悪いんだけどまたの機会にするわ」
バックワードさんがそっかと言う隣で、アオイさんは口パクで『ありがとう』と言った。
勉強になりそうな本を見つけ、隊長のところに行く。
隊長もアオイさんが持っていたような本を持っている。
「ワガハイと一緒にこれで遊ばないか？」
隊長は不安気で恥ずかしそうに言う。
ワタシが断る理由はない。
「ワタシで良ければそれで遊びましょう」
隊長と協力して、探せと言われたものを探す。
「えっと、アヒルは」
二人同時に見つけ出し、二人でそれを触る。
隊長は恥ずかしそうにワタシを見た。
「申し訳ありません」
そう言って、ワタシは隊長の指から自分の指を離す。
ワタシはやはり誰にも触れてはいけないのだろうか？
「い、いや、大丈夫だ。ワガハイは気にしておらん」
本当に大丈夫なのだろうか？
ワタシが思っている意味と違う意味で気にしているような気がする。
心配でじーっと見ていたら、
「そ、そんなにワガハイを見るな」
と言って本で顔を隠した。
申し訳ありませんと謝罪し、机を見る。
後ろからトントンと肩を軽く叩かれる。
振り向いたらバックワードさんがいた。
「売店行って何か買わない？」
隊長は勢いよく立ち、
「そ、そうだな！そうしよう！行くぞ、A！」
と言った。
なんかいつもと隊長の様子が違うような。
バックワードさんと話して、何かを変えようとしているのだろうか？
分からないけど、悪い方向に行っているわけでもないので止める必要もないだろう。
承知いたしましたと返事をし、隊長の後に続いた。
誰かのお見舞いで来た時、いつも食べていたものがある。
この店にもあるかななんて探す。
しかし、隊長がずっと後ろをついてくる。
「隊長、どうしました？ワタシは流石にここで迷子になることはないと思うのですが」
「き、気にするな！ワガハイもたまたまそちらを見たかっただけだ」
たまたまにしては合いすぎでは？
どうぞと道を譲れば、気にするな！と言われてしまう。