星の集まり【短編集】

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ワタシはずっと、アナタの味方だよって、伝えたいから。
ワタシはアーミーの家について、急いでアーミーの部屋へと駆け上がった。
ドアノブに手を乗せようとしたとき、
「ワガハイは、どうして今、ここにいるのだろうな」
とアーミーの悲しげな声が聞こえた。
アナタがもし、あの時のワタシのように生きる意味も見いだせず、暗闇をさまよっているなら。
ワタシを救ってくれたあの時を思い出してほしい。
ワタシとの思い出を、振り返ってほしい。
アナタの隣しか居場所がないワタシを、思い出してほしい。
「アーミー！」
ワタシの声に驚いた顔をした、アーミー。
その目には、涙がたまっていた。
でも、それを気にせず、ワタシはアーミーの腕をつかんで走り出す。
アーミーは何かを言ったようだが、ワタシには聞こえなかった。
それほど、その涙を見ていたくなかった。
悲しげな声を、聞いていたくなかった。
早く、楽し気なアーミーに戻ってほしかった。
外に出てワタシは、
「あそこ見て！」
と指さして言ったけど、そこに虹はなかった。
「何もないぞ？」
アーミーはぽかんとした目で私が差す空を見て言った。
「あれ？虹、虹があったんだよ！えっと、こっちだったかな？あれ？隅っこで綺麗に輝いてたんだよ！？」
多少場所を移動したりして必死に探すけど、どこにもない。
もしかして、虹は消えてしまった！？
それでも消えててほしくなくて、
「ちょっと待って！絶対ある！絶対あるから！！」
と必死に探していた。
そんなワタシを見て、アーミーはくすっと笑う。
「え？」
ワタシはそんなアーミーを見たら、アーミーはその後も笑っていた。
そんな笑わなくったって。
そう思っていたけど、小さく笑うアーミーを見ていたら、つられてワタシまで笑ってしまった。
少し笑いあっていたら、伝えたかった言葉を口にする。
「ありがとう、アーミー。あの時、ワタシを救ってくれて、生きる意味をくれて、隣に居させてくれて」
アーミーはそれを聞いて、
「こちらからも礼を言おう。ワガハイに、虹を見せようとしてくれて。大変うれしかったぞ」
とにっこり笑って言った。
ワタシもニッコリ笑うと、
「うん！それじゃあ、戻ろっか！」
と言った。
帰ろうとしたワタシの腕をアーミーは勢いよく引っ張った。
それによりワタシはアーミーのほうを向けられた。
その勢いのまま、ワタシとアーミーは、キスをした。
キスをしながらアーミーは、手を重ね合わせるようにつないだ。

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