44話 ページ45
何故、ワタシが黒のドレスを着ているのかと言うと、ワタシは第二王女だからである。
もちろん、破壊神を嫌う人がワタシを、王女に仕立て上げたのではない。
ワタシはある人に選ばれた。
何故その人がワタシを王女にしたのかは、ワタシも知らない。
でも、きっとワタシの何かを見込んで王女にしたのだろう。
ワタシは悪人でしかないのに。
「お待たせー！どう、良さげなの見つかった？」
ムギさんはそう言いながら、オクタグラスさんの元に行った。
「どれも良い服で迷っちゃう〜。でも、１つは出来た！」
オクタグラスさんは自慢げにムギさんに話す。
「ウチもコーデ考える〜！」
ムギさんははしゃいで店内を回って行った。
2人で仲良く服を決めている。
ワタシも友達がいたら、あんな風に過ごしていただろうか？
いや、それはないか。
ワタシはファッションにさほど興味がないから。
しばらくすると決まったようでワタシの元に服を持ってくる。
「試着室あっちだから、着替えてきて〜」
オクタグラスさんは試着室を指差して言った。
ワタシは預かった服を持って、試着室に向かう。
渡されたのは、紫の7部丈のTシャツとジャンスカ。
着てみるけれど、ジャンスカの裾が短い。
カーテンを開けると2人が待っていた。
「イイじゃん！良く似合ってるよ！」
拍手をしながら、ムギさんが言った。
「決まりだね！これでアロハもイチコロだね！」
オクタグラスさんはイェーイと言って、ムギさんとハイタッチをしている。
いや、殺しちゃダメでしょ。
そう心の中で突っ込む。
「2人とも、服を選んでくれてありがとう」
そうお礼を述べると、
「良いってことよ！」
と二人は決め台詞のように言った。
「またこうやって、服買いに来よ！」
ムギさんは帰り道を歩きながら、ワタシとオクタグラスさんに言った。
「それ良いね〜！」
とオクタグラスさんは同意した。
「ワタシも入れてくれるの？」
念のため、確認を取ると、
「もち！」
と二人は即答してくれる。
「ありがとう。その時までにはファッションを勉強しておくわ」
ワタシがそう言うと、
「頑張って女子力あげなきゃ〜」
と顔を寄せて言った。
「それな〜」
その行動を真似してオクタグラスさんが同意する。
女子力か。
今まで男子みたいと言われてきたワタシには、少し遠い話かも。
でも、頑張ろう。
思い描いていた未来を叶えるために。
この2人との約束を果たすために。
そして、日曜日。
ワタシは8時半に着いていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 15人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チョコミントアイス好き - もう占いツクール見てなかったらすみません。 (8月3日 7時) (
レス) id: 8e86fe11f1 (このIDを非表示/違反報告)
チョコミントアイス好き - 最強戦士の旅行４を見たいのですがRESUTEさんのパスワードが分かりません。どうすればいいですか？ (8月1日 7時) (レス) id: 8e86fe11f1 (このIDを非表示/違反報告)
RESUTE(プロフ) - (´・ω・`)さん» コメントありがとうございます。次回作は明日の10時ごろ出します。それまで、もうしばらくお待ち下さい。楽しみにしていただけてとても嬉しく思います。 (2019年10月12日 8時) (レス) id: b5be29a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`) - 次回作だー！ﾔｯﾎｰｲ (2019年10月12日 0時) (レス) id: de5abaaceb (このIDを非表示/違反報告)
RESUTE(プロフ) - 夢桜さん» アーミー 「このようなこと、我輩のマニュアルに載っていなかったからな。よし、メモしておこう！貴様もメモしておくのだ！・・・(何をメモするのだ？)」せっかくなので、アーミー に回答していただきました。 (2019年10月1日 18時) (レス) id: b5be29a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：RESUTE | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/f8abbae6051/
作成日時：2019年9月23日 18時
