醒めない夢の中であなたと。 (ページ1)

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1話分岐点。ページ1

7月某日──── 東京。

都会のビルが並ぶ中、その隙間から溢れる日差しが眩しい。

忙しく動く都会の街。そんな中、私達のローファーでアスファルトを駆ける音が響く。

「待ってよ凪(なぎ)ちゃん～。」

「おっそいぞ！Aっ。」

私は七瀬A。とある学校の女子高校生だ。

何故いま走ってるかって？

そんな答えは明白。友達の凪ちゃんにこの前、

「ねぇ！A一緒に行こうよ!!」と言われたライブのお誘い。

東京で開催のこのライブのために、ここまで来てしまった。

そのライブ会場にもうすぐ着くから、凪ちゃんは興奮して走っちゃってるってわけで…。

目がキラキラしてる凪ちゃんを追いかける。
しょうがないなぁと笑い私も走る。

その時に私の耳にふと聴こえた優しい歌声。

ピタリと足が止まり、視線が向く。

その視線の先には、3人の男の人。

この出会いが私の一生を左右するものなんて、思ってもいなかった。