No. 3 ページ6
こころside
その瞬間、グイッとまつりちゃんの腕をひっぱり―――――。
そのひょうしに、まつりちゃんの身体は、思いきりレンさんの胸の中に抱きしめられるような格好になった。
レ「…こうしてほしい?いるんだよ。アンタみたいに自分に興味を持ってほしくって、わざとケンカをふっかけてくる態度の悪い女。」
藤原レンさんはまつりちゃんの背中をそっとさすり、ゾクリとするほど妖艶な眼差しをむけた。
レ「このままキスしてやろうか。出ていくなら、冥土の土産にしてやってもいいぜ。」
レンさんの顔がどんどん近づき、本当に唇と唇がふれそうになる。
ま「―――――オエッ。」
「「「「…!」」」」
衝撃展開に、私も男の子たちもストーン化した。
グイッと腕でレンさんをおしのけたのが間にあわず、昨日スイーツバイキングでまつりちゃんが食べた元ケーキが吐きもどされた。
しかも吐きもどされた場所は―――――レンさんの腕の中。
チーン。
レ「お…おおおっ!!お…おまえ、ふざけるなあああああっ!」
まつりちゃんはレンさんの腕からスルリとぬけると、仁王だちして叫んだ。
ま「ふざけるな?そのセリフ、そっくりそのままお返ししますっ!金輪際、私に気安くさわらないでくださいっ。だって私、男なんて…大っっっ嫌いなんですから―――――っ!」
まつりちゃんの魂の咆哮に、あっけにとられあんぐりと口をあける男の子たち。もちろん私も…。
和「あれ…君って、俺らのファンじゃないの?」
後頭部に手をあて、和月さんが目をパチクリさせる。
ま「私はみなさんのマネージャーなんて、まっぴらゴメンなんですよ。私は女の子アイドルのプロデュースがしたくて、この学園に入学したんですから!…こころちゃんもそうですよね!」
こ「わ、わたし!?…まあ、まつりちゃんが言った通りですかね。ファンなんて一言も言っていないですし…。」
私もそう言うと和月さんは肩を落とした。
最初にわれに返ったのはレンさんだった。
レ「そんなことより、だれかタオル!タオル持ってこいいいいいっ!」
本気で叫ぶレンさんを見て、私と和月さんは笑ってしまった。
和「あははははっ、腹っ。腹いてぇ。天上天下唯我独尊の藤原レンにせまられて吐くなんて…最高すぎるっ。」
こ「ふふっ、まつりちゃん。良いの録らせてもらったよ。」
そう言って私はスマホをぷらぷらさせた。
和「えっ!こころちゃん、録画してたの?俺にもちょうだい!」
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AYA - すみませんが“くるみ”とは誰ですか? なんかプロローグでも居ますが、あのプロローグはまつりちゃんでは…? (2022年1月4日 8時) (レス) @page7 id: b2cbb73798 (このIDを非表示/違反報告)
AYA - 面白いです!更新待ってます! (2021年9月29日 18時) (レス) @page7 id: 23da1d9ffa (このIDを非表示/違反報告)
美樹(プロフ) - これは二次創作ですので、オリジナルフラグを外して下さい。このまま更新を続ける場合、違反報告させて頂きます。 (2018年2月18日 23時) (レス) id: e536c968fe (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグ外して下さい (2018年2月18日 13時) (レス) id: 86e9267bf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宇治抹茶 | 作成日時:2018年2月18日 13時