No. 2 ページ5
こころside
ここは四ツ葉学園・黒猫館。402号室。
四ツ葉学園の敷地にある学生寮だ。
リビングに案内された私とまつりちゃんは静かに椅子に座って、10分以上動かずにいた。
…いや、『動かずにいた』じゃなくて私は『動けずにいた』が正しいです。
？「えーっと。日々野まつりちゃんと浜川こころちゃん？いつまでだまっているのかな？」
なぜなら目の前にいる男の子達、小笠原和月さんと谷口翼さん、藤原レンさんの芸能人オーラが半端ないからです。
和「知っていると思うけどいちおう紹介するね。俺が小笠原和月。となりが谷口翼、そして本を読んでいるあっちが藤原レン。」
小笠原和月さんは、司会や仕切りが得意でマルチにこなす芸能人。
ふたり目の谷口翼さんは、千の顔を持つといわれる若手俳優。
そして―――――最後の藤原レンさんがこちらに向かって、持っていた本を投げる。
文庫本は私とまつりちゃんの間を通って、ドンと音をたて床に落ちる。
レ「―――――オマエらさ。いいかげんしゃべれよ。俺たちの価値わかってる？俺たちは1分100万円以上の価値がある。アンタら一般人とはちがうんだよ。…まあ、そっちの女子は違うけど。」
そう言って、藤原レンさんは私をちらっと見た。
こ、こわい…。
おそらく、今の私の表情は真っ青で涙目だろう。
和「こぉ〜ら、レン。くるみちゃんが怖がっているじゃないか。大丈夫。」
こ「へ…？」
気付いたときには、和月さんは私の頭を優しくなでていた。
まつりちゃんを見たら、こぶしをワナワナさせていた。…あ、そうか。まつりちゃんは女の子が大好きで男の子が大嫌いだから、この光景が許せないのか。
和「まあ。まつりちゃんとこころちゃんはさ、芸能人をこんなに間近で見たことがないんだろ？それなのに俺らのマネージャーだなんて言われてさ。ビックリして声が出なくなるのもわかるって。」
和月さんは優しく私とまつりちゃんにほほえみかける。
レ「―――――コイツらが担当だと？話にならないな。これだから女はイヤなんだ。」
まつりちゃんはカチンときたらしく、レンさんをにらみつけた。
こ「ま、まつりちゃん…。」
レ「なんだよ？言いたいことがあれば言ってみろ。」
ま「…。」
だまっているまつりちゃんに向かい、とつじょレンさんはとろけるような天使のスマイルを浮かべ、こちらに向かって歩いていった。
私は急いでポケットからスマホを取り出して録画モードにした。
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AYA - すみませんが“くるみ”とは誰ですか？ なんかプロローグでも居ますが、あのプロローグはまつりちゃんでは…？ (2022年1月4日 8時) (
レス) @page7 id: b2cbb73798 (このIDを非表示/違反報告)
AYA - 面白いです！更新待ってます！ (2021年9月29日 18時) (レス) @page7 id: 23da1d9ffa (このIDを非表示/違反報告)
美樹(プロフ) - これは二次創作ですので、オリジナルフラグを外して下さい。このまま更新を続ける場合、違反報告させて頂きます。 (2018年2月18日 23時) (レス) id: e536c968fe (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグ外して下さい (2018年2月18日 13時) (レス) id: 86e9267bf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宇治抹茶 | 作成日時：2018年2月18日 13時
